ハスヲ

誰も知らないのハスヲのレビュー・感想・評価

誰も知らない(2004年製作の映画)
4.0
柳楽優弥さん、あまりにも凄すぎる
これが14歳?バケモンだろ...

"誰も知らない"とは、
・戸籍的に"誰も知らない"
ことと
・"誰も(が)知らない"フリをする

ことと捉えました。
ゆきちゃんが亡くなってしまう前に、他の大人たちが気づいてあげられなかったのだろうか。
や、勿論気づいて行動することが、その時の兄弟にとってベストだ、というつもりもないけれど
ただ、大家さんやさきちゃんは
もっと早く気づいて、通報するなり、家族に相談するなりあっただろう

特にさきちゃんに関しては、一種の嫌悪感さえ覚えた。一般的な思考では、あの兄弟と深く関わろうとは思わないのでは?けれども、彼女が4兄弟と共にしていたのは、ある種の非日常を味わいたいがためではないだろうか。
普通の高校生なら、両親のいない兄弟、ましてや死を間近にしてひとりで抱えておけるはずかない。
あの中で最も罪に問われるのは、Youの次にさきちゃんだろう。

明が兄弟を初めて外出させる際の
玄関での微笑みが忘れられない
本人たちにとっては、あの生活が当たり前で
みんなでいればそれなりに充実していたのだろう
彼らには、それが当たり前でないこと、を知るために必要な他の基準の数が多く与えられなかった。それこそ、他と自分を知ることが義務教育で最も学ぶべきことなのだろう、と。

なんだこれ
では