20年も前の映画とは思えない
YOU演じる毒親、柳楽優弥をはじめとした当時の子役達の演技が自然で引き込まれる。
毒親なりにも子供達のことは気にかけて愛情を注いでいるのかな、と思ったのも束の間
次第に家に帰ることも減り、少額のお金だけ郵送して育児放棄。言いつけを守っていた子供達も次第にたがが外れて生活が崩壊していく様がリアル。
最初は母親の代わりに一家を支える大黒柱のように振る舞っていた長男が、学校に行きたい、友達と遊びたい、みたいな等身大の小学生の欲求が見えだしてから余計に辛かった。
劇中に登場する大人達は皆、表面上の心配はしてくれるが、面倒事は避けたい、無関心でもないが過度に干渉もしたくない、というのが意図的なほど描写されていて昔から社会の本質は何も変わっていないんだなと思った。