切ないを通り越して、痛い。
これが実話なのが信じがたい。
現実にはもっと酷いことが起こっているのだが、主人公の長男が加害者にはならないよう描いているのは物語を観る人への感情をまとめるための監督の意図なのか。
万引き家族と通ずる空気感があるが、こちらの方がより救いがない。
自身が大人になりきれないまま子供を産み親になる。きっとみんなそうだ。いつまでも自分の未熟さは感じながら生きているはずだ。だが、実際に若くして親になるとネグレクトが起きやすいだろう。まだまだ子供抜きでやりたいことが沢山あるのを我慢出来ないことが大きい要因である気がする。
若いうちは、SEXをする前から親になるということはどういうことなのかをしっかり考えて行動すべきであり、親になるという選択をしたからには子供を全力で守ってやって欲しい。
こういう現実がなくなっていくことを心から願う。