ちょっと前にWOWOWで市川準監督の特集やってて撮りだめしてたのを一気見。
定年間際の中年会社員の日々綴った物語。
クレイジーキャッツの映画であるらしいんだけど、自分はその世代とはかけ離れてるのでいまひとつ入り込めず、ただ、時代の空気感を楽しむような気持ちで見てました。
ちょうど自分が子供の頃の『社会』と『会社』の話なので、当時思い描いていた大人社会のまんまでどこか懐かしい。
今とはだいぶ違うな〜と感じたんだけど、何がどう違うのかと考えるとうまく説明ができない。
全体的な考え方なのかなぁ。「会社の終わり」が「人生の終わり」みたいな感じ。
周囲からあまり大事にされないし、若い子からからかわれたり、家も狭い団地住まいで、定年間際に戸建てに引っ越してどーすんのよ…、挙げ句の果てにはその家族も壊れちゃってて、哀愁…というにはあまりにも可哀想過ぎるよ。
今、そうじゃないんだよね。自分の親父見てても定年がむしろスタートぐらいの勢いだったし、周り見ててもおっさんたちみんな元気マンマンで楽しそう。結局のところ会社が人生の一部でしかないってことに皆もう気がついてるんだろうね。
自分もいずれ迎えることになる定年なんだけど、こうはなりたくないなぁ…と、反面教師を得た気分になってしまいました。
若い頃の木野花さんがちゃんと木野花さんだった。