いはん

気狂いピエロのいはんのレビュー・感想・評価

気狂いピエロ(1965年製作の映画)
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”映画とは戦場のようなもの。
映画には愛、憎しみ、アクション、暴力、死がある。
つまり、感動だ。”

これが、噂のゴダール映画ですね。
ついにデビューしました。

デビュー作にして挫けそうです。決して退屈だったというわけではない。ただ自分にはまだこの映画を“楽しむ”能力が備わっていなかっただけ。

切り取られたかのような、方向性のない物語が詰め込まれたような、そんな感覚。もちろん、ゴダールが詰め込んだのは私が感じたような浅はかなものではないことも、より観る人に感情を伝えるための詩歌、古典音楽や名作の引用がふんだんにあったことも分かっています。でも、わたしにはまだ早かった。この一言に尽きます。

ただ、切り取られた一瞬一瞬の美しさは感じたので、この映画と再度、顔を合わせることがあるだろうと思っています。
いはん

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