ヴぇる

許されざる者のヴぇるのレビュー・感想・評価

許されざる者(1992年製作の映画)
3.3
93年の作品賞でありアカデミーに冷遇されてきたクリント・イーストウッドがついにオスカーを手にした作品だ。

目的や行動はシンプルで分かりやすく、西部劇の雰囲気に深く触ることが出来る。
つまりいつも通りのクリント・イーストウッドであり、堪能することが可能だ。
だが弱点もあり人物の深みや作り込みがやや浅く感じられる。しかしこれは作中で語っていた「死ねば未来も過去もなくなる」という言葉によるアンチテーゼなのかどうか考察が必要だろう。

イーストウッド自身が今脚本を買い取ってから制作を始めるのに10年の月日が経ってからという事だが、主人公のマニーと同じ年齢になるまで待ったという逸話があるが驚く限りである。

総評としては、最高とは言えないまでも、まずまずいい映画だという評価だ。彼の作品には毎回このような評価が付くがそれこそがクリント・イーストウッドであり愛される理由なのかもしれない。
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