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BULLY ブリーのしゅへのネタバレレビュー・内容・結末

BULLY ブリー(2002年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

セックスもドラッグも悪びれることなく描かれているのが現実的で好感が持てる。簡単に人を好きになって進むストーリーも彼らならばそうだろうなと納得できるし。序盤にダラダラと関係性を把握させる様子は少し退屈だけど、ボビーを殺す直前から何かネジが噛み合わなくなっていく様は実話を感じさせる。本当に殺すのか?ああ、そうだ、喧嘩をするんじゃない、殺すんだ、と自分たちに言い聞かせ犯行に移すも本当にやっちまったんだと焦燥に駆られ気が気じゃない。あの自己嫌悪と焦りと恐怖は犯罪を犯したことのある人になら分かる痛いほどに突き付けられる現実だ。逮捕に至るまでの淡々とした無駄のないシーンも最高だしボビーが殺されてからの親父のシーンが2カットだけあるんだけどそれだけでめちゃくちゃ胸が痛いしマーティの弟のことを思うと罪悪感すら覚える。非常に感情移入できた格好が悪い映画です。
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