銃が出て来ない
一般人×マフィアのサスペンス映画
派手な銃撃戦シーンがある様な娯楽寄りのマフィア映画が好みな私は、この作品を見ることで新たなマフィア映画の嗜み方を知った
典型的なアクションシーンを省きチープさを感じさせない。必要最低限だが必要な所にはピンポイントで入るハワードショアの落ち着きある重厚な音楽。ノンバーバルで魅せる主演の渋み。波を立てずに静かに伏線を回収し観る者を魅了する脚本。
序盤から隠して引っ張ってきた、〇〇〇〇〇である事をここまで落ち着いた演出で明かす作品他にあるだろうか。
一貫した落ち着きのある雰囲気の中で差し込まれる刺激的なショットは、他より見入ってしまう。現実味を感じるからだろうか。
銭湯における全裸での戦闘シーン、シュール過ぎて脳裏に焼き付いた。二度と忘れる事が出来ないだろう。