【守れない時もある】
70点
実写版スパイダーマン作品のリブート。
公開当時はサムライミ版のスパイダーマンの思い入れが強くて、こんなイケイケのピーター・パーカーは受け入れられないと思ってイマイチな印象であった。
しかし、スパイダーマンNWHでスパイダーマンの多様な世界線が公式に認められた今、フラットな気持ちで改めて見ると意外とすんなり受け入れられた。
やはりサムライミ版と比較すると面白さ的には劣るが悪くはない。
色んな世界線があるならこんなイケイケなカッコいいピーター・パーカーがいても良いよねとすんなり見れる。
サムライミ版の重みがあって哀愁が漂う雰囲気の作風の方が好きではあるのだけど、こっちの恋愛面に重要度を置いた淡い雰囲気も今回改めて見て嫌いではないことに気付けた。
特に恋愛面はサム・ライミ版のヒロインMJの魅力がイマイチであったため、この辺りの描写は流石マーク・ウェブ上手い。
あの恋人になる前の距離感の描写は見ててニヤニヤしてしまう。
やっぱり、ちゃんとヒロインが可愛いって要素は大事なんだなってしみじみ。
サムライミ版と続けてみるとVFXの進歩がかなり感じられる。
一人称の視点でスパイダーマンが街中を飛び回るシーンはあぁ確かにコレはライド感を感じられていいなと思ったし、スーツの質感の光沢感も結構好き。(フェイス部分のデザインは正直ダサいが。)
戦闘アクションもサムライミ版と比べると、縦横無尽に飛び回る戦い方をしていて差別化できているなとは感じた。
スパイダーウェブを多用して、敵を翻弄する戦い方は見ていて結構楽しかった。
サムライミ版と比較すると、スパイダーマンになる物語としては覚悟も薄い、最期に約束守れない時もあるとか言っているし。
ベンおじさんの死に対しての描写も凄い軽いなとは思うので、一概には褒められない作品ではある。
魅力ある作品ではあるので退屈することはないレベルには達しているとは思う。
そんな作品でした。