ロアー

アメイジング・スパイダーマンのロアーのレビュー・感想・評価

3.6
ここまでサム・ライミ版をhuluの1.75倍速でせかせかおさらいしてきましたが、4K版があるのを見つけたのでアメスパからはアマプラでゆっくり観始めました。4K装備はえらいぞアマプラ!

トビーのスパイディのイメージが固まり過ぎていて、公開当初から何となく受け入れられずにいたアメスパ。当時はSNSもやっていなかったし、周りにスパイダーマンの話を分かってくれる人もいなかったのでひとりでモヤモヤを抱えていたけど、NWHの公開に向けてみんなが過去作をおさらいしている中でようやく、私みたいに思ってた人がたくさんいたんだなぁと数年越しにスッキリしてます。

私はアンドリューの顔というより、目線や頭が時々ふらっと彷徨って落ち着かないところが苦手だと思ってたんですけど(実は同じ理由でエディ・レッドメインがちょっとだけ好きになれないんですけど)改めて観たら別にそんなに彷徨ってなくて、とんだ記憶違いでした。ごめんねアンドリュー。

サム・ライミ版のような、万人受けする軽快なテンポや分かりやすさはアメスパにはないものの、逆にかなりしっかり作り込まれていて、他の映像作品にはないピーターの本当の両親に触れていたり、スーツ作りの過程もより詳しく描写されていたりと、全体的にサム・ライミ版よりアメスパの方がちょっぴり現実的、ちょっぴり大人向け、ちょっぴりコア向けって印象でした。この辺りも好き嫌いが分かれる要因なのかな?

車泥棒を成敗するシーンはわりと記憶に残っていて、ふざけた振る舞いの中にもピーターの底暗さが滲み出ていて好きなシーンです。アンドリュースパイディは基本的に無邪気だけど、その裏に暗いものを抱えているイメージ。

そして今回のヴィランであるリザードことコナーズ博士。初めてリス・エヴァンスを観た「Jの悲劇」から直近の「キングスマン」まで、彼の姿を観る度に着実に狂気メーターがぐんぐん上がってどんどん好きになってきてます。狂気のリス・エヴァンス最高過ぎる!ただし、リザードのビジュアルはちょっといただけません。だいぶスースクのキラークロック風。私、ほぼワニでしかないキラークロックのビジュアルの方が好きなので(他社のキャラの名前を出すな)。

コナーズ博士絡みで、イルファン・カーンが出ていたのも個人的に嬉しかったです。すでにお亡くなりになっているので”今より”っていう言い方もおかしい気がするけど、今よりほんのりふっくらしていて確かにちょっと若かった。
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