初めて劇場で冒頭のパフォーマンスシーンを観た時は開いた口が塞がらなかった。ヒストリーツアーの時点でほぼ口パク、2001年のTVショーでも絶不調だったマイケルが、踊りながら実際に歌っている(もちろん口パクの曲もある)。しかも往年を彷彿とさせる力強さで…。声が出すぎて、敢えて抑えるような場面も見られた。もう神が最後に与えた力としか思えなかった。
作品のハイライトとも言えるビリージーンのシーンでは、元の振り付けとは違うウォーミングアップ程度のダンスから始まるが、オーディエンスに煽られてどんどんヒートアップしていくマイケルの姿が鳥肌ものである。
何より、マイケルが凄くリラックスして楽しんでいるように見える。「ステージにいる時が一番幸せ」みたいなことを本人が言っていたと思うが、それがよくわかるドキュメンタリーだと思う。
