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荒ぶる魂たちのinazumaのレビュー・感想・評価

荒ぶる魂たち(2002年製作の映画)
4.0
三池版アウトレイジ。
ヤクザ映画でよくあるストーリーですが、役者たちの強烈な存在感+三池演出が良い味付けになっていて、最後まで楽しめました。

樋口組組長の竹中直人と組員の加藤雅也が、風呂あがりに酒を酌み交わすところは最高の名シーン。
「悔しいけどよ、世の中のことが見えてくんだよ、この歳になると」
竹中直人のこのセリフが頭に残る。昔から憧れだったヤクザでいることに、とうとう疲れてしまったことが伝わってくる。 世の中が不思議で魅力的だという感覚が、大人になり多くを知ることで消えていく儚さは三池監督がいつもインタビューなどで言っていること、テーマといってもいいでしょう。このシーンが、監督が一番やりたかったことではと思わずにいられない。
あとこのシーンで露になる二人の関係性がまた良い。組長と組員の関係から幼馴染みの関係に戻る瞬間がたまらん。疲れきった組長に対して「…どうしたん?ようちゃん…なぁ」って。
いやー、カッコいい。
ホント良いシーンだよなー…
何回も巻き戻して観てしまう。

そして三池組常連の最高の役者たち。
恐怖の笑顔炸裂の松方弘樹。
三池組お笑い担当(大概)の遠藤憲一。
怪しさ爆発の黒ずくめ殺し屋・白竜。
怪しいといえば、石橋蓮司のホロ酔い刺青師も忘れちゃいけない。
いいキャラ揃ってます。

三池崇史自信が序盤に割とガッツリ出演してたのは笑った。
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