爆裂BOX

ハイテンションの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ハイテンション(2003年製作の映画)
3.7
女子大生のマリーとアレックスは試験勉強に励む為、田舎にあるアレックスの実家に向う。夜遅く、アレックスの実家に辿り着くが、その直後現れた中年男が家に押し入りアレックスの両親や弟を次々殺害し、アレックスを連れ去ってしまう。マリーはその後を追うが…というストーリー。
アレクサンドル・アジャ監督が一躍注目されるきっかけとなったスプラッター作品を再鑑賞しました。
試験勉強の為、女子大生のマリーとアレックスが田舎にあるアレックスの実家に向うも、深夜、突然現れた殺人鬼の中年男にアレックスの両親や弟が惨殺され、アレックスも連れ去られますが、マリーも男のトラックに乗り込み何とかアレックスを助け出そうとします。
当時過激と言われたスプラッター描写は今見ると普通に見れますね。結構犠牲者数もこの手の映画の中では少ないですし。そrでも、箪笥で潰される頭や剃刀で切り裂かれる喉や丸鋸チェーンソーで切り裂かれる身体などのゴア描写は見応えありますね。特に呼吸に合わせて切り裂かれた喉がパクパク動くシーンはエグくて良かった。特殊メイクを担当したのは「サンゲリア」や「ビヨンド」等のフルチのゾンビ映画で見事な腐乱ゾンビ作り出したジャンネット・デ・ロッシなんですね。直接的なシーンは流石にないけど子供も容赦なく殺されましたね。
前半の次々とアレックスの家族を殺害し家内を移動していく殺人鬼から、唯一存在を認識されてないマリーが隠れたりしながら逃げ回っていく所は緊張感高くてハラハラしました。給油所でのジミーと殺人鬼のやり取りも嫌な緊張感あっていいですね。トイレのシーンもハラハラしました。蛇口で口濯いで顔上げる時の外しが一番怖かったかも(笑)
殺人鬼の中年男も太った汚らしい中年男って感じで生理的嫌悪感感じられる見た目ですね。最初の方と最後までほとんど喋らず唸り声だけなのもいいですね。終盤の傷だらけになった顔も不気味でした。
後半のどんでん返しは、カーチェイスの所とか生首オ〇ニーのシーンと辻褄あわなくなるんじゃないかと思いましたが、あくまでマリーの視点で見た映像だからまあギリおかしくはないのかな。まあ反則な気はしますが、一応前半で実家に向う車の中で、マリーがアレックスの寝顔チラチラ見てたり、シャワーシーン見た後オナ〇ー始める所で伏線張ってたのかな。チェーンソー突きつけて「愛してます」と言わせたり、刺された後も「誰にも渡さない」と言い続ける所とか、歪んだ愛を感じさせて良かったですね。ラストのマジックミラーで見えないはずなのにアレックスの方を向いて笑顔で手を差し向けるシーンも強い執着感じさせていいですね。こういう所はフランスっぽさを感じさせます。
久しぶりの再見でしたが、楽しめました。