爆裂BOX

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.4
行方不明になった弟の事で未だに苦悩するマイクは、一緒に暮らす妹アビーの養育権を守るために職探しに奔走し、とうのむかしに潰れたピザ店「フレディ・ファズベアーズ・ピザ」の夜間警備の職に就くが…というストーリー。
同名のコンピューターゲームシリーズを原作にしたブラムハウス制作のホラー映画です。原作ゲームは一回もやった事ありません。
モニターの監視をするだけの簡単な仕事のはずが、弟の鮮明な悪夢を見たり、店内に置いてあるマスコットキャラクターのアニマトロニクスが勝手に動いている姿を目にするマイク。やがて弟を含めた子供達の誘拐事件が関わっている事を知る、という内容です。
原作のゲーム内容は警備室に立て籠もってモニターやライト、扉を使って襲い来るアニマトロニクスから朝まで身を守って5日間生き延びるという内容のようですが、映画の方では5日間と朝まで生き延びるといった要素は感じられませんでしたね。冒頭の前任?の警備員がバリケードみたいなの作ってるのがちょっとかすってるような感じなのかな?
主人公のマイクは子供の頃に目の前で弟を誘拐されたトラウマを持ち、犯人の顔を思い出す為に睡眠薬を使ってその時の夢を見ようとしますが、モニター見張る夜間警備のバイトの初日から寝てるんでこいつ大丈夫か?と」玩具いました(笑)警備員の仕事クビになって、一緒に暮らす妹の養育権守るためにこの仕事ついたのに。マイクが悪夢を夜毎繰り返し見ながらそこに登場する子供たちに話聞いたりして誘拐犯の手掛かり得ようとするストーリーがメインの感じで進行します。
登場するアニマトロニクス達の不気味さと可愛らしさ合わさった養子は良いですね。これは原作を忠実に再現してるのかな?CGではなく実際のアニマトロニクス使ってるのも良いですね。頭部とか内部が殺人ギミックだらけなのもいい。ただ、思ったより登場シーンや人襲うシーン少なめなのは残念かな。妹の養育権得たい叔母に雇われて店荒らしに来たチンピラ達襲ったりするシーンくらいですかね、人襲うシーンあるの。喰いちぎられた下半身落ちたり、ボール型のアニマトロニクスに噛みつかれた顔のアップがチラッと映るけど、ゴア描写はありません。中盤過ぎではバイト先に連れて来た妹がアニマトロニクス達と仲良くなって、マイクとここの内情知っててマイク達の事気にかける婦警のヴァネッサと仲良く過ごすシーンが続くのは「どこへ向かっているんだ?」と思っちゃいましたよ(笑)
ホラー描写はジャンプスケアなどがありましたが、正直ホラー慣れしてる人なら全然怖くないと思います。
過去にばかり目を向けていたマイクが現在の大切な物に気付いてそのために戦いを挑んでいく流れは悪くないですし、ヴァネッサがアニマトロニクス達に詳しい理由も想像がつきましたが悪くないんじゃないかな。
終盤のマイクの戦いもそれなりにハラハラは出来ました。割とアッサリ行動不能にしていったけど。
黒幕の正体も予想はつくものでしたね。マシュー・リラードがあんな普通のチョイ役のはずがないわな。でも、この黒幕生きた人間だけど、子供達の霊が宿ったアニマトロニクスをどうやって従わせてたのかは説明なかったな。殺した時の記憶なくて自分を味方だと信じ込ませてたようだけど。後、普通にあの着ぐるみの内部には殺人ギミック無いと持ってたらあって、それでやられてたのも今まで何の対策もせず普通に着れてたんかいとツッコミたくなった。
ラスト、あの着ぐるみの中で死なずにずっと苦痛を味合わされ続けているのかな。
殺人アニマトロニクスが暴れて、それを最強のニコラス・ケイジがぶっ潰していくゲームの方にオマージュを捧げた「ウィリーズ・ワンダーランド」の後だとどうしても物足りなく感じられちゃいますが、ホラー初心者の人にはちょうど良い怖さで楽しめるんじゃないでしょうか。向こうでもヒットして続編制作決定したようですね。「俺は戻って来る」ってあからさまに続編意識した台詞言ってたし(笑)