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モダン・タイムスのSIのレビュー・感想・評価

モダン・タイムス(1936年製作の映画)
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2018.8.23
自宅TVにて鑑賞(1.25倍速)

初チャップリン。

ポーレット・ゴダードがとても美しい。

自動食餌機の実験台にされるシーン、キャバレーでローストダックを運ぶシーン、「ティティナ」を歌うシーンは爆笑してしまった。
ナットを回すライン工(チャップリン)が狂って、女性の乳首をナットに見立てて女性たちを追いかけまわす発想は最早狂気である。
彼はその天才的な身体感覚、批判を厭わない風刺精神のほかに、確実に狂気も携えていた。
今ならBPOで一発アウトだろうが、名作となると誰もそれを批判することはない。

途中警察署に何度も連行される辺りは正直流石に中弛みを感じた。

オープニングカットの、養豚場の豚がケツをはたかれて群れて移動するカットからオーバーラップして工場への通勤風景を映すところが印象に残る。あのレベルの風刺は3秒で出来るのだ。

トーキー草創期の時代にサイレントで勝負する姿勢、そしてその時に編み出したアイディアが好きだった。あの極端にエコーをかけたような音声、今後もどうにか上手く使えないだろうか。
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