原作見てないから、通常のうる星やつらと何が違うのかわからないが、学園祭前日をループするという設定で、キャラのたった登場人物や(方言のリズムも良い)、劇場クオリティーで紡がれる独創的な絵の強さで、リズム感良く見れる。そこに理屈っぽく衒学的な押井節がくどくない程度にまぶされていて見ごたえがあった。
たいしてドラマチックなことは起きてないんだけど、井手ちゃんぽん的グルーブ感で引っ張られる。かまぼこ、もやし、キャベツ、豚肉といった準主役級の具材だが、それぞれの食感の違いから生まれるリズムとグルーブで飽きずに食べれるみたいな。
昔のアニメにとやかく言うつもりはないが、
2023年目線で見ると気になる点も。
・女性の性的消費、常時ビキニ来て、脈絡なくギャグ感覚で、いきなり服を脱がされ胸を露出されるなど
・男性的とされる奔放さに対する、あたるの居直り感と作中における肯定する空気
・さくらさん(保健の先生?)は、かっこよかった
まあ、また20年後に見ると違う時代の価値観になっているだろうから。現在進行系のコンプライアンスと過去の作品の価値観の違いを今ここで深堀りする気はない。