備忘録さんさんの映画レビュー・感想・評価

備忘録さん

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ターミネーター2(1991年製作の映画)

3.9

子供の頃から何度も見ているターミネーター2を再鑑賞

1作目からの流れで見ると、サラ・コナーの一途な愛と、紙一重の狂気がメインテーマに感じてしまう

「天国にいるカイル、良かったな!あんためっちゃ愛さ
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ターミネーター(1984年製作の映画)

3.8

某巨匠漫画家が亡くなって、無性にあの頃の映画が見たくなって再鑑賞

予算が少ないのもあり、地味めなカーチェイスメインのアクションシーンが多いのですが、なにより脚本がタイトで質が高い。SFラブストーリー
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

3.7

原作見てないから、通常のうる星やつらと何が違うのかわからないが、学園祭前日をループするという設定で、キャラのたった登場人物や(方言のリズムも良い)、劇場クオリティーで紡がれる独創的な絵の強さで、リズム>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.7

殺し屋のお仕事紹介映画
ルーティン動画や、ドキュメンタリー的に淡々と進む。

主人公への感情移入もさせない作り。一般人や、それに近い人も殺していくし。敵討ちと言われても、パートナーまだ生きてるし、敵の
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

3.9

デビッド・リンチ映画にインスパイアされた、ジャズアルバムを聞いたきっかけで、ずっと見る機会のなかったリンチ作品を見た

初見だと、演出の間や画作りがセオリーから微妙に外れていて、結果として謎のギャグ感
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.2

名画感すごい。180分は長いが、映画の持つパワーで押し切られる。

・役者がいい、主演の三人が良い。1部まではキャラクターへの共感度が低かったが、2部以降運命の歯車にすり潰されるような展開になると、人
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.6

前半抑えた演出で、後半からバッキバッキのアクションでメリハリが気持ち良い。既視感のある、そこまで深みのないシナリオだが、アジア人が演じるアジア人が作った超人アクション物として見ごたえはある。

敵約が
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.5

ギャング物もバイオレンスも別に苦手ではないのだけど、邦画で日本人が演じると嫌なリアリティーが出る。

あとIQ80以下の人間しか出てこねえな。なんだてめー?あーん?おーん?と気合と威嚇とシンプルな暴力
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.7

パソコンの画面だけで構成されてて良くできるんだけど、パソコンの画面だけで構成されてるから映画ならではのケレン味が弱い。作品としては悪くはない。

アンテベラム(2020年製作の映画)

3.6

ジャンルはなんだろ、B級サスペンス?

悪夢のような現代編の状況だが、それでも一定距離を逃げ切れば何とかなるだけ、昔の奴隷より遥かに希望がある。現実の南北戦争時代の奴隷が置かれた環境の絶望よ…

悪人
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アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

3.6

丁寧に十代の子供の生活と家族の関係が描かれる。そして、子育て本当に大変だなと感じる。

ラストの展開は、予想通りではあるが、なんの感情の回収もないままに、すっと終わるので、ちょっとポカンとする。自伝的
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ジェームズ・キャメロン 深海への挑戦(2014年製作の映画)

3.9

潜水艇での不幸な事故があり、深海怖いという気持ちが高まった状態で視聴。普通におもろいやん。

ジェームズ・キャメロンが、民間プロジェクトでは初、人類でも3人目となる海底の最深部10,000メートル超の
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少年の君(2019年製作の映画)

4.1

都会の片隅で出会った、いじめられっ子の優等生女子とチンピラ少年のプラトニックラブみたいな感じで、よくあるおとぎ話だなあと、ゆるく見てたのだが、後半突きつけられる選択肢が、一転激重で、スイカに塩かけたみ>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.3

怪物というタイトルと話の運びから無意識で犯人探しをしてしまうのだが、世界を敵と味方の二元論で雑にとらえ、犯人探しをしがちな人間の認知の歪みを視聴者側もリアルに体験させられる。

SNSという道具の呪い
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来る(2018年製作の映画)

3.0

うーん…。

あまり好きでないCMっぽい軽薄な絵づくりだが、漫画チックな設定との相性はよく、中盤までは悪くなかった。妻夫木ハーフ当たりまではなかなか引き込まれる。ただ、尺は長すぎるしもっと狩り込めそう
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.8

韓国映画で警察物だったので、骨太なサスペンスかと勝手に思ってたら、刑事と被疑者による耽美的なサスペンスロマンスというか、なんともジャンル分けしにくい内容で2時間超振り回され続けた。

回想も妄想も普通
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.7

良作

・演奏シーンのCGが初代プレステレベルでずっこける

・原作者がそもそも熱いドラマを書くのがうまいので映画になっても安定したストーリーでひきつけられる

・中盤のライブが演奏としてのハイライト
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.7

ん?面白かったけど、テーマとか考察とか深読みするような映画なのか?エンタメでギャグ

特段ホラーでもなく、奇天烈パニックモンスターコメディみたいな

この監督の他の作品を見てない人間からすると、ケビン
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神々の山嶺(2021年製作の映画)

3.8

夢枕獏原作の山岳小説を、谷口ジローが漫画化し、バンド・デシネの国フランスでついにアニメ映画化された。

淡く繊細な色使いで描かれる、昭和の日本の懐かしくも美しい風景。そして山岳パートでは、山の怖さと美
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

3.7

まあ、面白いんだけど長い

1話1時間の大作マフィアドラマシリーズとして区切って見るぐらいのほうが、より楽しめると思う。実際に作品の構成としてもそれなりにブロックが別れるので自然に見れるはず。

スマ
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.1

大学の時以来20年ぶりぐらいに見たが、今さら言うまでもない傑作映画だった

マフィア一家の大河ドラマでもあり、家族のドラマとマフィアのドラマが意外と並列で自然に混ざり合い同時に進んでいく

マフィアの
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

3.8

ギレルモ・デル・トロ謹製の狂気の全編コマ撮り、CG無しでグリグリ動くピノキオ映画。ピノキオが出てくるまではやや退屈だったが今作のピノキオ、性格がかわいく、動きを含めキャラクターがとても魅力的。

あの
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.7

村上春樹は20歳の頃に数冊履修した程度。死とセンス・オブ・ワンダーの香り立つ舞台で、男性器の大きい僕が若い女性と性交をし「やれやれ」と世界を受容する話だったと記憶している。

本作は、とにかく長く、集
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天気の子(2019年製作の映画)

3.0

映像はめちゃくちゃきれい。圧倒的才能。それだけは見る価値がある。ただ、ストーリーは恥ずかしくなるぐらい子供だましで観ていてどんどん辛くなる。終盤など主人公がひたすら気持ち悪い。

圧倒的に映像の才能の
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.6

1700万人が死んだ殺し合いを、客観的に描くと普通は悲劇になるのが当たり前なので、反戦映画というより普通に戦争映画。

引き絵が決まっていて、映像全般きれい。ストーリーは、あるドイツの若者の悲劇を臨場
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マトリックス(1999年製作の映画)

3.9

レザレクションズを観た流れで一作目はどんな映画だったかなと、20年ぶりに観てみた。

今見ても特に古びていないので、当時は相当革新的だったのではないか。シナリオも演出も映像も練り込まれていて、全体のテ
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.6

アクション映画としてはそれなりに面白いけど、20年前のマトリックスが持っていた驚きや感動はない。

往年の伝説の野球選手がそのまま復活したけど、現代の技術の進歩もあり、そんなに試合で活躍できないみたい
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.7

映画の教養として、音楽と音響の映画史的変遷を数多の巨匠へのインタビューや名作の映像と現場の音響のプロの話を交えて紐解いていく。

全然面白いんだが。1920年ぐらいから現在まで入るから同じリズムで教科
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.3

匠の演出に、完璧な役者と、名曲の数々、余計な脂肪分0で家族愛をテーマにしたすきのない感動作。人生における美しい瞬間を切り取ったようなシーンがたくさん。

冒頭の漁の独唱シーンから、ウルっと来てたから、
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ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

3.9

ハーモニー・コリン作品は、あんまり見たことなく、キッズをすごい昔に見たという記憶だけあって内容は覚えてない。

今回の映画は、冒頭の眉をひそめるような反社的だらしなさの連発に、共感する余地もなく、横の
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.5

映像もパフォーマンスもクオリティー高いのだけど、デビッド・バーンやトーキング・ヘッズに思い入れがあったり、その音楽が好きでないと一時間半は映画として少し集中力が持たないかも。

ステージをほぼずっと追
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.6

ホラーとしてはそんな怖くない。ドヤ顔で繰り出される60年代ロンドンのオシャレな映像と選曲のオシャレ感も個人的に鼻につく。でも、お気楽なエンタメ映画としては、わりと面白い。

以下、あらすじ

統合失調
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

3.9

絶望的などん詰まりの街で、スケボー仲間3人が、10代前半の線の細い時期から20代前半で大人にならざるを得ないタイミングまでを追いかけたドキュメンタリー。

昔から仲間をずっと撮影してた、スケボー仲間の
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.7

丁寧にね、描いとるよ。撮影も良いね。

役者志望だけど鳴かず飛ばずで、ハコヅメの仕事しながら、別れた元カノと同居して未練タラタラなユウジ。

片親家庭で家に放置されがちで孤独を抱えているが、すぐ全裸に
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.9

ひと夏の映画製作にまつわる高校生のSF青春ラブコメディー。SF要素はかなりおまけ。

結構共感性羞恥が発動するギリギリのラインで突っ走るんだけど、役者の演技も達者で、劇伴などの入るタイミングもなかなか
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