DVDジャケットの絵がとてもいい。
深く深く夢の中に沈んでいくようで。
1984年の作品なので全編手書きですよね。やはり絵が古いと感じる。今のCG技術で表現を作り直してほしい。押井監督やってくれないかな~
とは言え、この頃のアニメーターさんは「絵がちゃんと描ける」人たちの集まりだったのだなとよく分かる。人物が生きている。夢に迷い込む表現は本当に面白く、光と影(白と黒)と直線を巧みに繰り返し、不気味かつ不可思議な雰囲気に見るものを誘う。特に路地で見たふうりんが、音とともに迫ってくるシーンには鳥肌がたった。
荒涼とした友引町と友引高校の仲間たちと家族。
メガネの夢見た第三帝国と
好きな人たちとただ一緒にいたいラムの夢。
このふたつが交わった時、
それは悪夢にも似た
繰り返される永遠の夏休み。
それはほんとうの幸せなのか。
「ずっと好きでいたいから、好きな人からは自由でいたい。」
たぶん原作のあたるはそんなこと言わないけれど、
押井バージョンではそれを言わせてしまう。
夢はその中にあってはもはや夢ではない。
永遠に追い求めるものだから。
ラムとあたるの追いかけっこは
ずっと見ていたいものだから。
ゲストキャラの獏が可愛かった♡ちょっとこわいけどね。