ナポリ沖に浮かぶ美しい小島にチリから亡命してきた高名な詩人パブロ。貧しい漁村の海の見える高台に住む詩人の元に、自転車で郵便物を運ぶマリオがやって来る。マリオは文字は読めるが学は無い。そんな彼が詩人パブ>>続きを読む
舞台はニューヨーク。ひとり暮らしのドッグとロボットの出会い。大都会の風景が多色だが中間色を使って仕上げられ、その少し沈んだような落ち着いた色合いはどこか淋しさを感じさせる。擬人化された動物たちが住む世>>続きを読む
「歴史は繰り返す」ー古代ローマの歴史家クルティウス・ルフスの言葉。「グラディエーター」の物語再び。この言葉の通り既視感を覚えるシーンが多々ある。が、それ故か1作目を超える作品を創るのは難しいのだなと感>>続きを読む
マクシムス(ラッセル・クロウ)とコモドゥス(ホアキン・フェニックス)。家族の愛を知り ただその幸せと無事を祈る者と、父たる先帝を強く求めながら認められなかった者。それぞれに求めていたものを互いが奪った>>続きを読む
とにかくオープニングがGood。スタイリッシュな映像と車の走行音と華やかな音楽で、ヘンリー(レイ・リオッタ)ジミー(ロバート・デ・ニーロ)、トミー(ジョー・ぺシ)この3人のいるギャングの世界とそれぞれ>>続きを読む
リンの家庭は裕福ではないが、頭脳明晰 成績優秀ないわゆる優等生。親に金はあるが勉強はできない友人を助けるためにやってしまった「カンニングさせる」という行為。これをきっかけにどんどんスケール(&人数)が>>続きを読む
『ユーリー・ノルシュテイン作品集ひとりじゃないんだよ』鑑賞記録。
セルロイドに緻密に描き込まれた切り絵を用いるストップモーションアニメ。マルチプレーンと呼ばれる何層ものガラス面に切り絵を配置するモン>>続きを読む
1950年代、フランスの支配下から逃れ変わっていくベトナム。移りゆく時代に変わるものと変わらないものを静かに映し撮っていく。
不可思議で少し不穏さを感じる音楽が流れる中、ひとりの少女が迷宮に迷い込ん>>続きを読む
私にはバレエ経験はありませんが、ダンサーの美しく洗練された身体的表現を見ることが好きです。最近はYouTubeで様々なダンサーさんたちの動画が楽しめますが、実際に舞台で公演を見に行くとなると さすがに>>続きを読む
東ヨーロッパのジョージア州。山合いの緑豊かな小さな村にかかる ふたつのゴンドラ。この作品の主人公はちょっと古びたオレンジ色のゴンドラかも。
登りと下り、それぞれのゴンドラ乗務員は思春期真っ只中の女の>>続きを読む
広大な小麦畑とどこまでも続く空。荒廃した家屋とそこに住む人たち。金色に輝くはずの小麦は淡い黄色で、空も薄い水色。どこを見渡しても生気がない。その少年は「死」に対して無感覚だ。父を包んで燃え上がる炎をた>>続きを読む
1970年代、ラスベガスのカジノが舞台。実話を基にしたフィクション。3時間の長尺ながら、スコセッシ監督のセンスある映像と音楽、デ・ニーロとジョー・ペシのナレーションでテンポよくコミカルに、華やかなカジ>>続きを読む
まず戦争や歴史に然したる見識を持たない私が、この作品あるいはホロコーストについて語る資格があるのかと思った。が口を噤むことはこの負の歴史から目を逸らすことにも繋がるだろう。
第二次大戦中のナチスによ>>続きを読む
「おしゃれ」でいることは簡単なことではない。
理由その1 プロポーションが良くないとどんなに美しくセンスのある服でも似合わない。冒頭のキラキラした女性たちがフレークとアーモンドしか口にしないのを見逃>>続きを読む
冒頭のノルマンディー上陸作戦の描写の凄ましさ。銃声や爆音、怒声と悲鳴が飛び交う中、多くの命が無残にも奪われていく。吹き飛ばされ 火だるまになり 体の一部がもがれ 血の雨が降る。眼前はまさに血の海。悲惨>>続きを読む
マリリン・モンローの魅力満載。ジェーン・ラッセルとのシスターフッド映画なれど、見方によってはジェーンがマリリンの引き立て役に見えてしまう。白い肌に大きくうねる金髪、見開いた瞳と魅惑的な赤い唇。蠱惑的な>>続きを読む
ベトナム戦争に従軍する新兵たちの物語。前半は訓練所、後半は戦時下のベトナム。どのような過程で人間が「殺戮マシーン」になっていくか、がここには描かれているように思う。
訓練所の鬼教官ハートマン軍曹は強>>続きを読む
少年は白い馬をみた
その姿は雄々しく孤高の美しさに満ちていた
あの白い馬を僕のものにしたい
そして世界を駆けてみたい
そう想った
白い馬は支配されることを拒む
人の力に抗う、抗う、抗う
逃げ出したそ>>続きを読む
さっき『BLUE GIANT』を見て、これって映画館それも音響いいとこで見ないとダメ、ゼッタイなヤツじゃん、、とたいへん後悔していました。。小さな画面で見ると作画のアラが目立つ上、物語としては薄いので>>続きを読む
18世紀初頭スペイン継承戦争の最中のイングランド宮廷、主要登場人物は実在、政治的な流れは史実に則している。
無教養で我儘アン女王(オリヴィア・コールマン)
政治権力がほしいサラ(レイチェル・ワイズ)>>続きを読む
シャシは家父長制の根強いインドの主婦。朝は夫を起こさぬよう台所へ行きチャイを沸かす。家族と朝食を囲む間も要望に応え甲斐甲斐しく立ち働きする。料理も上手く貞淑で良妻賢母を絵に描いたようなシャシ。おまけに>>続きを読む
「お酒のためなら何でもするのね。」
ひとりの男がアルコールに溺れていく様をビリー・ワイルダーが丁寧に描く。
作家のドンは酒が手放せない。兄や恋人がアルコール中毒のドンを献身的に支えるも隠れて酒を飲>>続きを読む
戦後のイタリア、身寄りのない年金生活者ウンベルト・Ⅾ。戦後経済は貨幣価値も安定せず、年金は家賃へと消えていき食べるものにも窮している。年金引き上げのデモには参加するが、公的機関で長年働いた自負もあり、>>続きを読む
スペック最終章『結』の漸&爻 2部まとめてのレビューです。正直なところ1回に纏められたのではと思います。2部にしたが為に中だるみしていました。
スペックシリーズ最初のTV版がたぶん『起』で特別編が『>>続きを読む
せっかくの休日をスペック見て過ごしてしまった、、まぁ冷凍予定のもやしの芽と根っこ取れたから良しとしよう。。
さてスペック天。天才当麻&肉体バカ瀬文刑事 対 特殊能力保持者スペックホルダーたちとの闘>>続きを読む
「一番印象に残ったところは?」
「なんと申しましてもヒュー・ジャックマンです。」
「The Greatest Show」の曲と共に現れるシルクハットのヒューのシルエット。舞台裏から流れるように演者>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
結末まではっきり書いています。この作品を未見の方、ご注意下さい。
前作「JOKER」で、アーサーは殺人と言う狂気を発動した。それにより周囲のピエロたちの暴動が誘発されていった。私は「ジョーカー」>>続きを読む
悲しいね
ただみんなを笑顔にしたかっただけなのに
寂しいね
ただハッピーでいたかっただけなのに
つらいよね
ただ自分が笑われていただけなんて
ピエロにされていただけなんて
大きすぎる>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
『ベイビーわるきゅーれ』の皆様のレビューで見かけた「国岡」の文字。なんだろ?と思っていたらタイムラインに上がってきたので、そのままページ飛んでアマプラへ。アマプラ入っててよかった♪
ふ~ん、国岡君>>続きを読む
19世紀初頭、李氏朝鮮末期第24代憲宗の時代、勢道政治(王の信任を得た者たちが政権を独占する)を行っていた安東金氏と敵対する興宣君が、権力を握りその子息 高宗が即位するまでの歴史を、風水師による「明堂>>続きを読む
学生の頃、初めてこの映画を見た時は、ただただオードリーが清楚で可憐で、ローマの名所めぐり的デートを楽しむコメディーチックなラブストーリーだと思っていた。今回再見。レビューを書くにあたって原題「Roma>>続きを読む
DVDジャケットの絵がとてもいい。
深く深く夢の中に沈んでいくようで。
1984年の作品なので全編手書きですよね。やはり絵が古いと感じる。今のCG技術で表現を作り直してほしい。押井監督やってくれない>>続きを読む
先日、エマ・ストーンの変なダンスを見てしまったので、お口直しを。
この映画の冒頭については語りつくされているところだけれど、やっぱり凄い。
太陽がかくれた薄曇りの空の映像から入り、渋滞の高速道路>>続きを読む
冒頭、ユーリズミックスの「スイートドリームス」が流れる。
甘い夢はこれでできている
私にはとても反論できない
私は世界と7つの海を旅した
みんな何かを探している
あなたを利用したい人がい>>続きを読む
ベイビーわるきゅーれ、いきなり3作目から参戦です❤️
冒頭、海辺で楽しそうに戯れ合う2人の女の子。なんだこの女子高生みたいなゆるゆるキャピキャピのノリは??見る映画を間違えたか?と一瞬思いました。で>>続きを読む
フランク・アバグネイル、未成年男子。やった事は小切手偽造詐欺。実話ベースだから凄い。ちょっとした思い付きで大胆に行動するそのやり口に唖然とする。ある意味怖いもの知らずなんだよね。
元来、両親をただた>>続きを読む