マンダレイのMEWのレビュー・感想・評価

どこかシニカルなこの監督さんの作風が好きなんだろうな。「救う」事の尊さは結局は自己満足でそれが上手くいかないと逃げ出してしまう身勝手さ。今回に至ってはグレースの人間らしさがモロに出たと思う。「多数決」は民主主義の象徴としてよく使われる議決の一つだけど、結局はminorityが弱者になるだけでそれが有効とはいえないような気がする。

兎にも角にも相変わらず救えないストーリー。そして、やっぱり主人公はニコールキッドマンが良かったなぁ。