名匠ロバート・シオドマク監督による、硬派な【フィルム・ノワール】。
敏腕警部補、キャンデラ(ヴィクター・マチュア)とギャング、マーティン(リチャード・コンテ)。
相対立する旧友2人の追走の決着は…。
OP
夜のビルのシルエットとテーマ曲からムードたっぷり。
冒頭から病院で重体の犯罪者、マーティンの状況。
訪ねて来る刑事達、悪徳弁護士、恋人、彼を診るナース、今後の主要キャストの紹介と、伏線的展開と駆け引きも兼ねて簡潔な脚本で唆られる。
警察ではなく、脱走した犯罪者、マーティンが先導(主役)する展開が本作の要。
脱走方法もユニークでスリリング。
↓
全ては、恋人、ティーナ(デブラ・バジェット)を巻き込まない為。
悪徳弁護士、ナイルズ(ベリー・クルーガー)、手助けするブレンダ(シェリー・ウィンタースが綺麗)、ファムファタ、ローズ(中々強烈キャラ、ホープ・エマーソン)。
↓
辿りながら 意外な新事実 を浮き彫りにする展開が上手いな。
↓
悪党が悪党を◯◯するのも良き。
難は、
メイン2人が旧友という設定が言及されない上に展開に活かされていない。
いくつかのハッとするショット(逆光のシルエット)、
夜の街を捉えたショット(クレーン)が素晴らしい。
クライマックス、
ついに恋人ティーナと再会するも、、
〜容赦無いラスト、
2人の決着のショットが美しい。
兄、マーティンに憧れ、目標にしてきた弟のトニー(トミー・クック)も現実に気づいた、、。
余韻が残る。
タイトに纏まった脚本、
硬派フィルム・ノワールのロバート・シオドマク監督ここにあり‼︎