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都会の叫びのmat9215のレビュー・感想・評価

都会の叫び(1948年製作の映画)
4.0
シオドマクは本当にノワールが上手い。リチャード・コンテの人たらしぶり、病室からの脱出、悪徳弁護士事務所での立ち回り、夜の街を走る自動車内の治療、大女ホープ・エマーソンの不気味なたたずまい。それに、イタリア移民の一家や、欧州で名医だった人たちが米国では無免許医師になっているなどのディテールも充実。ヴィクター・マチュアが傷心の小僧をパトカー内に導き、ありきたりの慰めの言葉などを省略するのも潔い。そもそもマチュアにラブストーリーがないのもよい。
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