平田一

恐怖の平田一のレビュー・感想・評価

恐怖(2009年製作の映画)
4.8
ボクは結構好きですね。

脳組織に電気信号を送ることで見せる存在。同時にあの世が存在するかも問いかけている二重構成。中盤まではホラーというより、探偵ものの趣でしたが、終盤でホラー映画のアクセル踏んでて壮観でした。

といっても『リング』『呪怨』の系統とは別質です。ホラーと呼ぶには怖さが控えめ、それより主題に力を入れてて、ホラー好きが見たらおそろく物足りないと思われるかも。

ただここまで評価してるのは、どのフックも良かったからです。テーマもですが、オチが非常にこの手のヤツではカッチリしていて、ここ数年の誰得"to be continued?"が無かったからです。

あとこれは外せませんが、中村ゆりが素晴らしかった。特に前半の儚げゆえの妖艶さが際立っていて、そこでもうDVDが欲しくなってしまいました(単なる男子的理由)w

外側溝(シルビウス溝)に刺激を与えてああなるのかは分からないけど、まだ全貌がハッキリ見えない「脳」が備えるミステリーに、これほどがっつり挑んだ映画は中々チャレンジングでした!

ラストも含めて異質な恐怖にジワジワ浸れる作品です!
平田一

平田一