ボクは結構好きですね。
脳組織に電気信号を送ることで見せる存在。同時にあの世が存在するかも問いかけている二重構成。中盤まではホラーというより、探偵ものの趣でしたが、終盤でホラー映画のアクセル踏んでて壮観でした。
といっても『リング』『呪怨』の系統とは別質です。ホラーと呼ぶには怖さが控えめ、それより主題に力を入れてて、ホラー好きが見たらおそろく物足りないと思われるかも。
ただここまで評価してるのは、どのフックも良かったからです。テーマもですが、オチが非常にこの手のヤツではカッチリしていて、ここ数年の誰得"to be continued?"が無かったからです。
あとこれは外せませんが、中村ゆりが素晴らしかった。特に前半の儚げゆえの妖艶さが際立っていて、そこでもうDVDが欲しくなってしまいました(単なる男子的理由)w
外側溝(シルビウス溝)に刺激を与えてああなるのかは分からないけど、まだ全貌がハッキリ見えない「脳」が備えるミステリーに、これほどがっつり挑んだ映画は中々チャレンジングでした!
ラストも含めて異質な恐怖にジワジワ浸れる作品です!