ほ

さくらんのほのレビュー・感想・評価

さくらん(2007年製作の映画)
3.2
雰囲気とビジュアルに極振りした映画。蜷川さんの色彩感覚はやっぱりすごい、鮮やかなのに見ていて目が疲れない。
「絶対この絵が撮りたい」「絶対ここで椎名林檎を流したい」という意思をビンビンに感じる。

反面、花魁の映画としては面白くない。花魁って性と欲望と美が入り混じるものだと思いますが、ビジュアルに極振りしているせいか軽い。あとシーンの繋がりが怪しくて、急に飛ばされたようなところがあった。また、蜷川さんのビビットな色彩は止め絵では映えるんだけど、動いてセリフが入ると途端にチープな印象を受けた。なので張り子のような映画だと思う。
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