マーくんパパ

女の都のマーくんパパのレビュー・感想・評価

女の都(1980年製作の映画)
3.8
コレもフェリーニらしさ全開の妖しい女ばかりの園に迷い込んだ男の話。男たちが敵に恐れ慄き姿を隠した都を女たちだけで守る『女だけの都』というジャック・フェデーのクラシック映画あったけど、コレは電車で相席になったエロい女と事いたそうとした中年男の妄想膨らみ森の中の女ばかりの館に迷い込み色々な女に弄ばされることになる。あの『8 1/2』と同じいでたちのマストロヤンニ、という事はこれはフェリーニ自身の女コンプレックスが表層化したものと言える。玉蹴りされる人形哀れ、1番のお気に入りは女の肉声ボタン付き絵画通路に迷い込むシーン、ボタン押すごとに嬉々としてくるマストロヤンニの所作と表情が堪らなく男心を捉えてる。そしてコレだけ女たちが揃っていても絶世の美女は1人もいないのもフェリーニらしさだね。