みきてー

女の都のみきてーのレビュー・感想・評価

女の都(1980年製作の映画)
4.1
“女”というものに過剰な幻想と失望を抱いたフェリーニのイカれた白昼夢!

オープニングから下半身をまったくうつさない男女のショットに、列車の揺れによる上下運動。性的なニュアンスをほんのり感じさせる官能的なシーンにやられる。

主人公が迷い込んだのは女だらけのおかしな館。いわばフェミニズムの竜宮城のような、男を喰らう不思議の国のアリスのような。

出てくる女たちはみんな解放されている。「男の対の性である」ことから。

なんとなく男女二元論にモヤついている女性はもちろん、女嫌いの男友達に是非見せたい。超好みの作品。
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