“女”というものに過剰な幻想と失望を抱いたフェリーニのイカれた白昼夢!
オープニングから下半身をまったくうつさない男女のショットに、列車の揺れによる上下運動。性的なニュアンスをほんのり感じさせる官能的なシーンにやられる。
主人公が迷い込んだのは女だらけのおかしな館。いわばフェミニズムの竜宮城のような、男を喰らう不思議の国のアリスのような。
出てくる女たちはみんな解放されている。「男の対の性である」ことから。
なんとなく男女二元論にモヤついている女性はもちろん、女嫌いの男友達に是非見せたい。超好みの作品。