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女の都のacottのレビュー・感想・評価

女の都(1980年製作の映画)
3.4
女、しかも自分に都合のいい女のことしか考えてない男の話。エロ要素も多いけどなんかエロくないし、圧倒的にエロよりアホが勝ってるアホ映画。フェリーニでもこんな振り切れたアホ映画を作るのか〜と微笑ましくはなる…かな。でもこれで140分は長かった。

マルチェロ・マストロヤンニだからギリギリ許せるけど紳士であることをなかなか捨てないので、中盤に出てくる関係を持った女の写真と喘ぎ声をアーカイブしているカッツォーネ博士の方が下衆いアホエロを自覚している分まだまし、という。
とはいえ、最後のベッドの下から自分の性遍歴を遊園地的演出で振り返る部分の映像は素晴らしいので、点数はほぼそこ評価の点。
夢っぽい映像を作ろうとする人は多いけど、フェリーニほど脈絡がなく、つじつまの合わない本当の夢っぽさ出す人はいないなーと思った。
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