akubi

お早ようのakubiのレビュー・感想・評価

お早よう(1959年製作の映画)
5.0
覚えたての あいらびゅー。おならができた子1等賞。気まぐれに翻るうわさ話。吐いて許して笑顔でこんにちわ。
ぼくたちはテレビがみたいんだ!沈黙の鍛錬を決行する!
こどもの 屁 理屈が愉快に踊ってずっと笑っちゃう(おとなだって嘘ばかりついてるもん)。
世界は余計な言葉で溢れてるじゃん。でも無駄なものが、人生を彩っているんだって。

便利であきまへん世の中になっちまいました。このままどんどん無駄がなくなって、ひとはいずれ言葉をも失っちまうんでしょうな。
ねぇ小津さん、お隣さんが越してきたってね、いまは挨拶すらしなくなっちまいましたよ。女たちのうわさ話もあれはあれでなくなったらさみしいもんですよ。だからね、いまのうちにたくさん無駄をしようじゃないの。お早よう。あらどうも。いいお天気ですね。ってね。👌 

ちいちゃないさむくんがかわいい。おならはたいへん素直でおもしろい(それは相も変わらずです)。
家々の屋根の間から覗く空と丘がすきだった。切り取られ大切にされていた記憶みたいで。
”ぷぅぅ~”
「なに?あんた呼んだ?」
ノスタルジーでこんなにも笑えるなんて。ほんとう大好きな映画。
akubi

akubi