はま

ロード・オブ・ウォーのはまのレビュー・感想・評価

ロード・オブ・ウォー(2005年製作の映画)
3.0
直接的な表現はなくてもなるほどのR15。戦争の裏の様々な思惑が渦巻いていましたが、中でも1人の武器商人その人に絞ったお話で難しさを感じることなく見られました。その分ドンパチがあるわけではないので結構静かに進んでいきますが、その静かさに苦しさを感じたり。隠し事や裏稼業はいつだってしんどいものですが、主人公には奇しくもその才能があってしまった。

【武器の商売を行おうにも、公的な売買は門前払いを受けてしまったユーリは、裏取引として商売を始める。FBIに目を付けられながら、妻子に嘘をつき大金を稼ぐ。】
確かに間違った商売かもしれませんが、劇中でユーリが言っていたように、彼が商売を止めたところで別の人間が商売を始めるだけ。だからって自分がそのまま続けるのも…全てに対して矛盾というかジレンマに苛まれるわけですが。
でもそこが今作の主題でもあって、結末もそこを突いて驚きの締めでした。10年前の作品だから現代はどうなってるか分からないけど、世界のどこかで紛争が起こっている限りこの映画のようなことは起こり続けるんだろうなぁと思うと複雑です。
そういう感じで、見た人に思いを起こさせる系の作品でした。反戦の意を大々的に示してる訳でもないのでそこらへんは上手いなぁと思いました。あくまでもユーリの意思だけ描く感じ。

ジャレッド可愛い。
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