このレビューはネタバレを含みます
3回目の鑑賞。
大好きな作品。
陽も当たらず、風も吹かず、
他者と接することなく
深海のような世界でゆっくりと
流れる時間を暮らしてきたジョゼ。
ごく普通の大学生の恒雄と
ジョゼが出会って二人で過ごした時間。
ジョゼに対する興味と哀れみと、
ジョゼの儚いけど強い、他には代え難い魅力のようなもの。
二人の魂が呼び合うように惹かれ合っていく感じ。
初めから二人の未来は決まってた。
それを口にすると本当に消えてしまいそうな淡い関係。
お魚の館のシーン良かったなぁ。
深海の闇から出て、幸せな世界を知ってしまったジョゼ。
何も知らなかったあの頃にはもう戻れないけど、
1人車椅子で強く生きていくきっかけになったのは確か。
おばあちゃんの、この子は壊れ物ですねん。
て、セリフ。おばあちゃんの愛と保護と全てが詰まってて苦しかった。
だから見せてほしくなかった外の世界。
知らなかったほうが幸せだったのか、それとも。
海の中を居場所もなく漂う貝殻のように
コロコロコロコロ...
それでも1人で強く生きていくジョゼの姿に
胸が熱くなった。