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ジョゼと虎と魚たちのsouのネタバレレビュー・内容・結末

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

下肢が不自由な女性といわゆる普通っぽい男性との恋愛物語。

よくある青春の出会いと別れのお話なんだけど、そこに障害が入ってくると、途端に話が重くなる。

一度付き合ったら、一生添い遂げないとならない。そんな覚悟を無言のうちに強いられるような…

障害がなくても別れる運命だったかもしれないのに、離れた方は、「自分は逃げた」と自分を責める…

普通に「好き」だけでは越えられない壁が立ちはだかっているような。そんな気がした。

うん…たしかに、大変なんだと思う。
綺麗事だけではすまされない。
だから、この別れはある意味リアルだなと思う。


心を閉ざし狭い世界で生きてきた人間が、愛を知り、そして失ったとき、どうやって一人で生きてゆくんだろう。
おせっかいながら、少し心配だったのだが…
ジョゼは、穏やかに淡々と生きていた。
もちろん、痛みは大きかっただろうし、傷は疼くだろう。

でも、ジョゼはもともと一人の世界を創り上げる力を持っていたから。
またそこに舞い戻ったのだろうか。
「過去の愛」に縛られるのではなく、前に進む強さが眩しかった。

池脇千鶴の不思議な役の演技が素晴らしかった!

そして、今も活躍を続ける名だたる役者さんたちの若い頃で、皆かわいかった。
特にヤンキー役の新井浩文。忘れられない。
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