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ジョゼと虎と魚たちのma097のネタバレレビュー・内容・結末

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

障害を持つ彼女とのラブストーリー。
愛を知らずに育ってきたジョゼは常に飄々としていて、初めから誰も信頼せず、そもそも永遠なんてものを期待していないようだった。
恒夫との恋に終わりが来ることをジョゼは知っていたし、それでも今までの深海で泳いでいた孤独な魚には戻れないと、そう思えたこと自体にとても意味があると思った。
個人的には、恒夫が結果的に『逃げた』という選択をとったことがとてもリアルで好きだった。そのことに罪の意識?かはわからないがとにかく後悔を感じとれる涙のシーンもとてもいい。もし彼女が障害を持っていなかったら別の未来があったのか?でもそれではそもそも出会っていないかも、なんて色々考えることができて楽しい。

虎のシーンはまさにジョゼだと思った。オリの中で吠える獣。恒夫と出会う前のジョゼみたいだった。魚は孤独な深海でのジョゼ。
タイトルが面白いなって思ってだけど、自分はこういうふうに解釈した🙂

作中に出てくる和食がとにかく魅力的!邦画って素晴らしい〜!
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