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紅夢のtrswのレビュー・感想・評価

紅夢(1991年製作の映画)
4.4
張芸謀さん本当にすごい、、、また良いものを見てしまった VHSの映画もチャレンジするに限る

「紅い高粱」でも特徴的だった、画面いっぱいのぼうっとした紅色が今回もふんだんに使われてる この人は本当に紅色に対するこだわりが強い
だからこそ黒もグロテスクに映るし、青や白も映える

そして毎回「紅」に意味を込めてくる
今回は権力の紅(この国でそれをやるということはもう一つの意味を持つ 重要人物の顔が映らないのも...!)であり、愛の紅
愛こそが権力の証となる世界の物語

悲惨な騙し合いの世界に放り込まれた主人公は(多分自分は高等教育を受けているという自覚もあったのだろう)必死に対抗するのだけどあまりに稚拙で、自分ならまだいいけど自分の大事な人を追い込んでいってしまうんですね、、、、

今作は音楽が効果的に使われています そして舞台は一つの大きな家の中だけなんだけどそこを効果的に使用してくるので手詰まり感を全く感じない
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