南森まち

エイリアン2の南森まちのレビュー・感想・評価

エイリアン2(1986年製作の映画)
3.6
冷凍状態のリプリーが救助されたのは56年後だった。入植者を助けるため例の星へ再び軍人達と向かう…というお話。

パニックホラーとしてみると、シリーズものにありがちな「最初から敵が分かっているのであまり怖くない」という問題が発生し、ストーリーも無難な「2」になっている。
しかし1と同様に、エイリアンを「出さない」工夫がしっかりしている。最初の一時間はほとんど出ないのでドキドキが継続する。まぁ本編が2時間半あるからな…長いよ。

前回の陰気な科学者たちと違って、今回は仲間の軍人さん達の荒々しい会話と勇ましい音楽で、何となく明るい雰囲気で始まる。
その他には、会社から送り込まれたバークさん、生き残りの謎の少女ニュートといかにもトラブルメーカーっぽい二人が出てくるのだが、さてはてどうなりますか…。

この映画の見どころはやはりSF演出と特撮。
上陸艇と装甲車は学生が文化祭で作ったハリボテみたいで不安になる。しかし、後世の作品に影響を与えたセントリーガン先生や、有名演出「コロ・・・シテ・・・」などが出てくる。
特に終盤のリプリーがアレに乗って登場するシーンは映画史に残るかっこよさ。

そして50年以上たってもまったく進化の見られない生体反応装置サン…キミがいつまでたっても3次元対応していないから問題になるのよ。

全然関係ないけど、「トランスアクスルが故障した!」ってセリフがさらっと出ます。コレ工学系以外の人じゃないと全然通じないんじゃないだろうか。