ハレルヤ

マイ・ガールのハレルヤのレビュー・感想・評価

マイ・ガール(1991年製作の映画)
3.9
葬儀屋を営む父親と認知症の祖母と3人で暮らす11歳の少女ベーダ。父親が再婚しようとする中で、自身の複雑な心境や恋愛、友情など様々な面で成長していく姿を描いた青春ドラマ。

見る前まで少年少女2人の淡い恋愛模様が中心かなと勝手に思っていましたが意外や意外。予想以上に深い内容の作品でした。

本作のキャストでどうしても目がいくのがマコーレー・カルキン。当時は「ホーム・アローン」シリーズでまさに人気絶頂期。あの作品よりも彼の演技力の高さを凄く感じましたし、主役じゃなくて、むしろ脇役だけどキチッとした存在感は示していましたね。

本作で主人公のベーダを演じたのはアンナ・クラムスキー。多感な時期の少女を抜群の演技で見せてくれましたし、終盤で見せた涙は心に響くものがありました。

その終盤の展開はかなり驚きましたが、その分ベーダの成長がよく分かる形になっていましたし、無理矢理作り出した展開にもならない物語の紡ぎ方の巧さが感じられました。

父親にはダン・エイクロイド。再婚相手にはジェイミー・リー・カーティスと名優たちが子どもたちの脇をしっかりと固めます。

思っていたよりも切なさや考える事が色々と浮かんだ作品。カルキンの出演も見どころですが、それ以上にこの作品自体が持つ魅力を味わってほしい気がしますね。
ハレルヤ

ハレルヤ