Nao1996

サンタ・サングレ/聖なる血のNao1996のレビュー・感想・評価

3.8
60年代70年代は東洋趣味、神秘主義、アポカリプティックな世界観を全面に押し出したダリの絵みたいなマジックリアリズムだけど、DUNEの頓挫以降はやはり作風に変化があり、物語の筋が明確になった。独創的な表現と商業としての映画の両立がしっかりなされ始めたのだろう。個人的には HOLY MOUNTAINが一番好きだけど、両腕を自己の輪郭のメタファーとして利用したり、ENDLESS POETRYにも通じるフリークスサーカスを登場させたり、揺るがない芸術家としての軸に感動。この映画のテーマはトラウマの克服や愛だと思うけど、自己の葛藤はホドロフスキーの映画には常に付随する問題だなぁ
Nao1996

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