サンタ・サングレ/聖なる血の作品情報・感想・評価

「サンタ・サングレ/聖なる血」に投稿された感想・評価

n

nの感想・評価

3.5
久々のホドロフスキーだったので、何が起きるのか何を見せられるのかずっとドキドキして怖かった。
商業映画を意識したとのことでたしかにストーリーが分かりやすくて楽しかった。

一緒に入っていた監督のインタビューの「私の作品は悲劇と喜劇がタンゴを踊っている」というようなコメントが素敵だなと思って、まさにこの作品を表すならそれだ…と感じた。
怖がっても怒っても泣いても笑っても何を感じてもいいのだ、という監督のスタンスがやっぱり好きだな〜と思った。
ラストシーン、悲しいのに嬉しいし滑稽な図に見えるけど切なくてごちゃごちゃで大好き。
R

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4.0
久しぶりに目の前の飲み物とお菓子に全く手を付けないくらい目を離したくない作品を観ました
Rani

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4.5
『エルトポ』『ホーリーマウンテン』と観て強烈だなぁ…と思って次に観たら、まじで大衆向け娯楽作品でひっくり返った(大衆向け娯楽作品ではない。) めちゃめちゃ観やすい…。

ちょっとだけヒッチコックのサイコっぽい要素もあったりして、もちろん哲学的なテーマも色々あるんだけど、シンプルなスリラー映画だと思って観ようと思えば観れなくもない

すごく好き、ラストの展開たまらん、ホドロフスキーでこんな泣くとは思ってなかった
白塗りちゃん可愛いよ〜〜!!!
僕らを悩ますアレハンドロ・ホドロフスキー監督作品。

『エル・トポ (1969)』『ホーリー・マウンテン (1973)』ときて、本作はかなりビビって観賞に至ったが、巷の噂通り非常に分かりやすく作られており、ラストにはなんと感動すら覚えた。
そんなの当たり前じゃんと思う人もいるかも知れないが、この2作を観ている人にとっては何も不思議ではない答えだと思う。

その”分かりやすいストーリー”に関しては、ホドロフスキーの自伝的物語にもなっている。『エル・トポ (1969)』にも同じ要素はあったのだが、ストーリーが明確化されているぶん、本作のほうがより感動できるのだ。

先述した2作のようなものを期待した人(よっぽど変態な人だろう)にとっては、大衆向けに作りやがってと感じるかもしれないが、似たような作品はもう充分ではないだろうか。
まるきし変貌したと言うのなら話は分かるが、本作にもちゃんと訳の分からない描写は健在であるし、何しろ面白い作品であればそれでいいじゃないか。
肉鹿

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3.4
メキシコシティ。サーカス団。女好きの父と両腕のない少女像を崇拝する母を持つ少年はふたりに翻弄される日々のなか、聾唖の少女と出会う。交流を深めていくが、彼女は父の浮気相手の娘だった———ホドロフスキー監督作品。

物足りない🥺
監督が「初めて観客のために製作した」と語るこの作品は、あきらかにわかりやすく作られてて薄味。
濃いめのカルピスぐらいしかなくて、前二作の原液2L飲まされてるような感じはない。

スプラッターシーン多めなのも迎合してる感じで、撮り方もどこかで見たような平凡なものになってて残念。
タトゥーも時代的に仕方ないとはいえ、お絵かき感強くて冷めてく。
世界観強め監督が観客を意識して試行錯誤するとつまらなくなるんだなあ、と新海誠監督の「星を追う子ども」思い出してたりした😂

それでも随所にセンスは光ってて、マッスル破壊おじさんに偽物おっぱいくっ付けたりウェディング白塗りゾンビは意味合い深いだけじゃなくて映像的にも面白くて魅力的✨
日本刀が出てきたり二人羽織みたいなのもあったりと、禅から日本にハマってた時期なのかなあと想像できて楽しくなります!

B級映画に近くなった感はあるけど、多少はホドロフスキー欲は満たせれるからなんだかんだ満足🤤
Melko

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4.0
私はあなたに手を差し伸べ
わが魂は乾いた血のようにあなたを慕う
道を教えたまえ
わが魂はあなたを仰ぐ

なんと悲しく切なく、哀しく美しい物語だろうか

わ〜〜もっと早く観ればよかった…
大好きな映画になったかもしれない

ホーリーマウンテンで撃沈し、虹泥棒でなんか良いもの見たなと考えを改めたホドロフスキー。
実はホーリーマウンテンを見る前から気になってたこの作品、それでも、いやグロいかも…と二の足を踏み続けていたこの作品。若干身構えながら見たけど、全くグロくはなかった。
その代わり、心にズシンとくる痛みがあった。

その年齢ではあまりに耐えがたく辛すぎる光景を目の当たりにしたサーカスの少年は、心に大きな傷を抱えたまま成長する。

過去と現在の2部構成。
禍々しく独特のビジュアルとキャラ造形はいつも通りだけど、今まで見た2作よりもうんと主人公が感情豊かで、引き込まれた。120分があっとゆうまだった。

いっそのこと消えてしまいたいと苦しみもがき、誰かこんな自分を消してほしい、救ってほしいと願いながら息も絶え絶えに生きる。
そんな彼の周りの人間はみんな幻だったのか。いや。ただ1人本当に存在する彼女が救ってくれる。待っていた。
私も待ってた!もっと早く再会してほしかった!

そんな、体の底から湧き上がるような悲しみを体全体で表現した主人公の演技も凄いが、その母親も凄い。
前半では少々狂ってはいるがどちらかというと被害者でかわいそうな感じだったのが、後半はめっちゃムカつくthe毒親に成り下がってた。もうホント心底ムカつく。
終盤で、そのムカつくババアがドン!!て出てきたところは冗談じゃないぐらいビックリした…。マジで心臓が飛び上がった。

とてもわかりやすくストレートなメッセージ。
子どもは親の分身ではない。

子どもは生まれる家を選べない。
子どもはあなたの所有物ではない。
子どももあなたと同じ、1人の人間である。

狂気の二人羽織からやっと解放され、「ぼくの手だ」と認識して、立ち向かう現実。
これは悲劇ではない。絶対にハッピーエンド。
あれ?もしかしてここから最初の場面に戻るのか…?と一瞬思ったけど、時系列おかしくなるし、違うな。ハッピーエンド!
他の誰でもない、自分自身と向き合い、彼はこれから羽ばたいていくのだ。

まぁあと、とにかくねぇ。
フェニックスとアルマ、子役2人のキャッキャウフフがかわいくてねぇ。
幼い2人が一丁前にマジックやったりするもんだから愛おしさがハンパなかった。
フェニックスの胸にあるタトゥーからアルマがジェスチャーで鳥を羽ばたかせる場面は、文句なしの名シーン。

全体的に悲壮感漂う画と展開だけど、哀愁漂うブラスバンド演奏がマイルドにしてくれて、クスッと笑えるシーンもあったりして。だから見やすかった。
冒頭から何度も流れる、陽気でテンションアゲなBGMの最後、「ウッ!」の掛け声とともにナイフがクビにグサッ!とか笑

聖なる血
絵の具の赤色から、その手を血に染め、自らも血だらけになり、目を覚ます。
あなたの人生はあなたのものだから。

とても分かりやすかった。
他のホドロフスキーはどうかな。。!
sakiho

sakihoの感想・評価

3.9
エルトポとホーリーマウンテンに比べたらめちゃくちゃ分かりやすい、最後良い話っぽくまとまってるし
Yuka

Yukaの感想・評価

3.0
絵を描きながらみたから主人公が幻覚みまくること以外なにも分からなかったけどトーンが好き

このレビューはネタバレを含みます

想像を遥かに超えたとんでもないラストだった。主人公フェニックスがサーカス団にいた少年期に目撃した父母のセックスにまつわるいざこざと、その果てに起きた血みどろの事件の強烈過ぎるトラウマ。彼の中で性欲への罪悪感と死のイメージが結びついてしまう。心通じ合う唖の少女アルマとも引き離される。その日以来、彼は狂人となってしまった。彼の人生は壊れた蓄音機のようにその先に進めないまま。そして少年は青年となった。ある日街で見かけた元サーカス団員。フラッシュバック。あの日に父に切り落とされ両腕を無くした姿となった母との再会。二人を繋ぐ二人羽織の呪縛。母の過干渉。彼が性的欲求を覚える度に母が現れ繰り返される殺人。顔を白く塗られた死体の意味。母を拒む一方で強く求めてもいる。殺した女たちへの贖罪の念が歪な形をとって彼に見せる幻覚。彼が透明人間に憧れるのは、降りかかる人生の辛み苦しみを心が背負いかねて、もう消えてしまいたいと思うからだろう。彼が痛み切って絶望のどん底に堕ちた時、アルマが再び天使のように彼の前に舞い降りる。彼女は彼の今をたちどころに理解する。彼女が昔日と同じに顔を白塗りにして彼を待っていた意味。アルマは逃げずに狂人と対峙し、彼が囚われ見ている妄想の世界と現実の世界との間にある齟齬を一つずつ数えながら剥がしていく。そして彼がずっと抱え続けたトラウマから、母への執着から、ずっと抱え続けた孤独から、彼を解き放っていくのだ。彼の人生を決定づけたあの日の一場面。それは父に殺された母の酷い死体。受け止めかね消去していたその場面がフラッシュバックされる。つまりは彼の世界の殆どが狂気が見せていた幻覚であり、その中で犯してしまった殺人行為だけが現実だった。彼は母の死を初めて理解する。母だと信じていた物は母の姿を模したただの人形だった、彼はそれを窓の外に放擲する。妄想が現出させた者たちが去っていく時の複雑な寂寞感を何と言おう。そしてフェニックスが自分の手を彼自身の意思によって動かせたその時、遂に魂を取り戻しトラウマを深傷から癒えるのだ。彼のその先を私たちは知っている。現実に起こしたことは動かせない。だから癒えて尚悲哀はずっと消えずにあり続ける。それでも自分の人生の責任を自分で果たすことができるのは、彼にとって幸せ以外の何物でもないだろう。これは一人の男が自立を果たすまでを描いたビルドゥングスロマンだった。
フェリーニ的な道化への愛惜。アルジェント的な色彩感覚と残虐描写。丸尾末広や乱歩にも似たエログロと異形愛。寺山修司的な人間地獄。様々な作品のモチーフを勝手に彷彿としてしまうような強烈なイメージのごった煮。いつも通りにホドロフスキーに置いてけぼりを食うのだろうと思いきや、一気に全てが腑に落ちる感動的な終盤の展開が待っていた。原罪からいつまでも逃れられず、浅ましき所業を重ね続ける人間を見つめ、その全てに赦しを与えてくれるような慈愛のこもった眼差しが神々しい。哀しさと優しさ、美しさを湛えた奇跡のような結末に静かに圧倒された。その素晴らしさはとても私ごときでは言葉にし難いのだけれど、間違いなくこれまで観てきた全ての映画の中でも指折りのものとだけは断言できる。個人的バイブル作品になること必至。
mro

mroの感想・評価

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商業映画を意識したという作品だけあって三部作の中では一番わかりやすい
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