赤痢

サンタ・サングレ/聖なる血の赤痢のレビュー・感想・評価

4.2
邪惡な惡魔の血でさえも天使の存在を思い浮かべる美しい瞬間がある

エロ・グロ・宗教の権化みたいな映画
エルトポよりよっぽど分かりやすかった

ジェームズホエールの「透明人間」が出てきた!古い映画観始めてからこういうふうに繋がると嬉しい⋯

火で燃やして浄化させる感じからして原始的なものって神聖だと改めて
宗教的な衣服とか不死鳥のタトゥーとか素晴らしく良い 没個性のファッションは無価値

監督のインタビューみたいなやつだけでも凄く価値ある⋯ アレハンドロ・ホドロフスキー本人が好きすぎる
アメリカ的道徳の善人vs悪人という構図を嫌うのもホドロフスキーぽくて好き。善人なんかいないし全員カオスが当たり前。1つの側面で人間を定義する多様性を殺す風潮は最悪だね

観てるときはウォーってなるけど観終わった後のカオスな感情がクセになりますよね



🕯🕯以下、インタビューのメモ

わたしの中で犯罪者と被害者がダンスしているわけだ
私の作品も同様で悲劇と喜劇のタンゴだ
私の作品を見て脅えてもいいし苦しんでも笑ってもいい ごちゃ混ぜさ
アメリカ的道徳である善人対悪人という構図とは無縁

文学に影響、シェイクスピア、ドンキホーテ、フランケンシュタイン、ハムレット、ノートルダムのせむし男、怪物、異常なものが好き、正常は嫌い

心理学と哲学
ユダヤ系の花形は精神分析医だが嫌がった
大学中退大学特有のシステムは芸術を殺す存在
映画、詩、コミック、占い
芸術家には多様性がなければいけない
ダヴィンチ、ジャンコクトー

ペソア(多重人格)のように様々な人格を持つべき 我々の脳は巨大、それなのに10個の神経細胞しか使っていない、何百万個もあるのに
なぜ脳が持つ人格は1つでなければいけない?2個でも10個でも生み出せるはずだ
たった1つの人格で1人の人間を定義してはいけないんだ人にはいろんな人格がある
複数の人格を支配すべきなんだ
ライオン使いが10頭のライオンを飼い慣らすように

チリにいた頃超現実主義に目覚めた
当時の超現実主義者にとって映画は最も優れた芸術形式
アントナン・アルトーも絶賛
シャーリーテンプル マルクス兄弟

芸術形式において文学、音楽、演劇より映画が優れていると思うから映画を撮る

撮られると魂が抜かれるというアフリカ的考え方は持ってない
私の作品を見るであろう未来の人は私が既に死んでいることを知っている

今のこの瞬間をカメラに収めて永遠の存在になろうとしているわけではない
永遠に残る作品を撮ろうという意図はないんだ それが目的ではない 私はただ新しい形式で自分を表現したかっただけだ

インドの聖典「成果でなく過程を見よ 利益を求めずに取り組め」

何年も後に自分の作品が見られているとすれば それは私が利益を求めず取り組んだからだ 世界の商業主義に反抗して自分自身を表現しようとした 商業的な映画を撮るくらいなら死んだほうがマシだ 芸術である映画に対する冒涜だと思う
アメリカ=怪物国 物質主義 cia
ハリウッドは殺し屋 芸術を殺している タリバンと変わらない 金のために芸術を企業化しているミケランジェロが小さい彫刻を売りまくるようなもの なんでも商品にするシステムはなくなるべき

金は受け取るが別のものを作る
ハリウッドを騙し金をもらい作りたい作品をつくる 非営利的な作品で切れたアランクライン 最初は脚本通りに作るフリをして金入ったらこっちの思うまま

マジで愛強すぎる
ファインドアリンドリス

ホーリーマウンテンはジョンレノンのおかげ

芸術家が自作の意味を知る必要はない
感じて作ればいいんだ

彼は自分の中にある光を探している

わたしは想像力の怪物
わたしの人生は想像そのもの

海賊版に感謝 そのおかげで見てもらえる 映画界の恵み 彼らが大好き
エルトポで30年間1ドルも設けていないが海賊たちから金もらうこともないが世の中の人が映画を観てくれるだけで幸せ
プレイメイト ポルノの人
漫画も素晴らしい芸術
オーソンウェルズ グロリアスワンソン

わたしも人間だよ
デューンはわたしの生きがいだった
他人の不幸に喜ぶ、嫌いなものは嫌い

覚えてもらわなくても死んでしまったらそんなことはどうでも良くなる
灰をわたしの女の体内に入れる

武士に憧れ禅を学ぶ
赤痢

赤痢