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ダーク・ウォーターのMATAOのレビュー・感想・評価

ダーク・ウォーター(2004年製作の映画)
3.4
『仄暗い水の底から』のハリウッド版リメイクです。
オリジナルのストーリーを概ね踏襲し、じめじめした暗い雰囲気でなかなかいい出来のリメイクでした。
いま思うとオリジナルの実体化した美津子(終盤のエレベーターのシーン)はチープな印象でしたが、本作ではそうならなくて良かったです。

ホラーとして見るとそれほど怖くないかもしれませんが、これは愛に飢えた幼女の悲しい話です。
また、ジェニファー・コネリーは、災難に遭う母親役に合ってたと思います。
離婚調停中という点は共通していますが、夫婦の関係性とか、父親像の描き方は違ってました。
私はリメイク版の方が好みです。

ずっと雨のシーンが続いていましたが、ラストでセシーがあの部屋に荷物を取りに行く日は晴天で、物悲しくも前向きな未来を暗示するようで印象に残りました。
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