佐藤克巳

続・社長太平記の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

続・社長太平記(1959年製作の映画)
4.0
正篇と違いカラーとなり松林宗恵から青柳信雄監督に交代、東京本社と博多の九州支社に分散した分喜劇としてのボルテージはやや低下した。森繁が二役の三好栄子に翻弄されツキの無さがあった反面、小林桂樹は失恋相手そっくりの団令子と、加東大介は越路吹雪とアバンチュールを楽しんだ感。神経質で出しゃばりな三木のり平の活躍が繋ぎとなったが宴会芸が無いのが残念ではあるが、当時の明るい世相が良く出ていたサラリーマン映画の傑作である。また下着ショーのモデル春川ますみのグラマーな肢体が強烈だった事と、淡路恵子が小林に振られて一人寂しそうなのが気になった。
佐藤克巳

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