黒猫道

ヒューマンネイチュアの黒猫道のレビュー・感想・評価

ヒューマンネイチュア(2001年製作の映画)
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2014/09/29
スパイク・ジョーンズ(製作)×チャーリー・カウフマン(脚本)っていう『マルコヴィッチの穴』コンビなだけで期待度MAXなのに、さらにミシェル・ゴンドリーが監督っていうサイコーな映画。
容姿で悩むあなたに、恋人のいるあなたに、ついでに言えば恋人のいないあなたにも見てもらいたい映画。要はみんなに見てもらいたい笑

大爆笑必至!とか芸術的に素晴らしい!とかいうわけではないんだけど、性欲ってものを中間項にして“猿も人間も結局変わらないよね”って言い切っちゃうようなシニカルさがイイ。
さらにちょっとメタ的に見ると、人間も猿も同じだ!って内容を、“映画”っていう人間の文化的営為の最たるものみたいな手段で描くところに、自家撞着というか、循環的な乾いた笑いが生まれて面白い。

猿の世界も人間の世界も、それから死後の世界も全部馬鹿げてて、クスッと笑って少し考えてしまうような、なかなか興味深い映画でした。
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