星降る夜にあの場所で

オリーヴの下に平和はないの星降る夜にあの場所でのレビュー・感想・評価

オリーヴの下に平和はない(1950年製作の映画)
4.1
星降る夜に押し入れ探検隊 27

フォロワーさんがGF全シリーズを鑑賞されたレビューを読んでいて刺激され、今月はいつもより早めにGF3を再・再……鑑賞し、以前やっていた【コルレオーネ ファミリー出演作品回顧録】シリーズとタグ#Corleone&Coppola-familを思い出し、それにスピンオフ作品も加えて少しづつ復活させてみようかと思いたち、本作を1発目にup。

日本では余り馴染みのない映像作家ですが、本国では巨匠として知られています。
アントニオーニやヴィスコンティ作品の脚本も書いています。
「にがい米」は本作同様レンタルもされているようです。

ストーリーはオーソドックスな復讐劇なのですが、イタリアの牧歌的な雰囲気がムンムンに漂う山岳地帯を舞台に撮られる画は、観ていてとても穏やかな気持ちになります。
しかしこんな場所でさえ、戦後の混乱を引き起こす元になったナチによる深い爪痕が残されています。

演出が独特です。
舞台のような演出を見せたかと思えば、映画ならでは流暢なカメラワークがあったり、やたらと心の内を台詞で吐露するかと思えば、語らずして見せる部分もあったりと…バランスが良いせいか全く違和感がなく、それどこら何とも不思議な空間に高揚感すら沸いてきました。

良い意味で昔のマフィアがそうであったように、イタリア人の陽気な雰囲気と超絶連帯感(ここも見どころの1つ)が実感でき、悲しい犠牲も払いましたが最後はたった一人でも諦めさえしなければ必ず正義は勝つ!といった締めくくりが後味爽快な良作です♪

~追記~

GF3をご覧になった方なら、間違いなく覚えていることでしょう。
familyにさえ完全に心を許していなかったマイケルが(父ヴィトーにも身体を気遣って本音は胸中に)、胸が引き裂かれるような苦悩に苛まれた日々を打ち明けた相手を。
そうです、ラフ・ヴァローネが演じたランベルト枢機卿です。
本作は、そのラフ・ヴァローネ(34歳)が主人公を演じています。
激渋のおじいちゃんは、例外なく若かれし頃はバリ男前ですね♪
そして、upしたもう一つの目的は、涼しげな目元とイタリア人にしては薄めの顔が激タイプのルチア・ボゼーの存在をを御紹介したかったからです☆彡

☆★☆ルチア・ボゼー☆★☆(*´з`)(*´з`)(*´з`)