囚人13号

マングラーの囚人13号のレビュー・感想・評価

マングラー(1995年製作の映画)
4.5
やーおもろかった。現実では絶対有り得ない事をギリギないってレベルにまで縮めてるのがフーパー映画で、もう何でもホラーになる。
しかしプレス機の必然性も分かってきて、工場内のスモークに埋もれた巨大装置が暴走して人間を飲み込んでいく興奮は、確実に意志を持ってるのにマシンなのでそれ以上の情報がない(表情も感情もない)不気味さからだと思う。

こうした霊や殺人鬼とも異なる装置系スプラッターは数あれど本作がジャンルを補完している要素は例の最終形態であると言うまでもなく、そもそもマシン自体が巨大なため倒し方も分からず不動のまま次々と人を殺していく太々しさからもう凄い。
しかし裏ボスは飲み込まれないという不憫な結末、そこで待っていたとしか思えないバーに爆笑。全く無関係だけど何故か『マダムと泥棒』のラストを思い出す。
囚人13号

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