マングラーの作品情報・感想・評価

「マングラー」に投稿された感想・評価

凄いところは色々あるけど。単純に出てくる登場人物全員魅力的に撮れているのがいい。儀式の内容なんかどうでもよくて、ひたすら聖なるものを投げつけ、聖なる言葉を必死の形相で叫べばよし。
不気味な旋律と機械音、黒を背景にした白抜きのクレジット。そんなオープニング明けのワンカットシークエンスがすごい。こんな感じ...

ゆっくりと浮かび上がる天井の2つのライトのもと、見上げる鉄製の渡り廊下に咥え煙草で計画表を睨みながら苛立たしく誰かを怒鳴りつける男から、カメラがゆっくりと下方にパンしてゆけば、A TOBE HOOPER film の文字に続き、拍子木のような不気味な機械音とともにタイトルが浮かび上がるのだが、そのThe Mangler を説明するかのようにレンズは、少しずつ後退し、女工員たちの行き交うなか白いシーツを吐き出しバタン・バタンと大仰にプレスをかけているプレス機の巨体をそのフレームに収めた瞬間、まるで生き物のようにすっと左にスライド、そこでぼくらの目に飛び込んでくるのは、このマシンの脇腹あたりで剥き出しになっているど太いチェーンであり、その運動が血管でも筋肉でもない生々しさで貪欲そうに機械油をテカらせるこれまた巨大な歯車と、そのじつに痛々しく回転の訴えるような軋み声の異様さなのだが、ぼくらの視線はそのどこにも止まることを許されず、まるで、その内部から不気味な光を放つこの巨魁のすべてを目に焼きつけよとばかりに、その体の尻尾から反対側の頭部にまで連れてゆかれると、そこで別の女たちがその白い腕で濡れたシーツを伸ばし、不気味なマシーンの異形の口のなかへと押し込んでゆく姿を尻目に、さらにはその向こう側で、ノースリーブの作業服から華奢な両腕を露わにして、この異形のマシンのローラーがガラガラと飲み込むはずの素材を運んでいる、ひとりの若い金髪の女性が、画面に向けて笑顔で手を振る姿を目撃させられる...

ざっと、ここまでがワンカットシークエンスなのだが、この若い娘がその笑顔で手を振りながら「おはようござます、ミセス・フローリー」と声をかけた相手が、じつのところマングラーの最初の犠牲者になるということは伏せておくとしても、ミセス・フローリーと呼ばれた年配の女性が「今日は元気そうね、シェリー」という返したそのセリフによって、ぼくたちは金髪の彼女がシェリーだということ知るわけだ。

シェリーを演じるのは南アフリカの女優ヴァネッサ・パイク。その見事なスクリームクインぶりが、あのエルム街のフレディー以上の怖さで登場することになるロバート・イングランドの怪演を、いっそう身の毛のよだつものにしてくれている。ところで、オープニングに登場したシェリーに、ミセス・フローリーに次いで声をかけるリン・スーという登場人物なんだけど、若いシェリーに比べてちょっと大人なエロスぶりで、これまたロバート・イングランドの怪演を引き立ててくれる。けれども、彼女を演じたリサ・モリス(Lisa Morris)、imdb を調べてもこの映画にしかクレジットされていなくて、ちょっと残念。ほかの映画でも見てみたかったな。

ともかくも、このマングラーという怪物マシンは、まあ言ってみれば現代社会の宿痾を一身に背負ったような存在。たしか誰かが、資本主義とは現代の最大の宗教だと言っていたけど、まさにそれ。このマシンが、『2001年』の HAL のように、人の手を借りずに、むしろ人を食い物にしながら、自律的に動いていたのだということが暴露されるその出恐怖は、この無垢なシェリーという登場人物によって、じつにじつに生々しい物語として僕らの前に立ち上がる。なにせラストシーンでは、人間の無垢がいかにして脅かされ、変貌してゆくか、彼女がその身でもって、その欠落を通して、あの冒頭の笑顔を繰り返すことで、すっかり証言してくれることになるのだから。

ぼくは大満足の一本でした。

でも、良い子は、見ちゃだめよ。
KAZUKI

KAZUKIの感想・評価

3.0
悪魔に取り憑かれた洗濯工場のプレス機が人間の血を求め暴れ出すB級感満載で終盤の茶番にはゲンナリっすわ。真面目な話すると工場で死人なんか出たらすぐに閉鎖される工場法って法律があるからな。安全装置が作動しない機械なんかあるかボケ。リアリティなさすぎじゃ。
『淀川長治の仮装したロバート・イングランド社長のスーパーウルトラ「ブラック」工場の怪奇⁉︎』


何気なーくボケェーっとネトフリを漁っていたら見つけた映画。原作はあのスティーブンセg、「キング」原作の短編らしい?この人原作の映画は当たり外れがかなり大きいのだが……てかなんでこんな古い映画を今更配信?wちょっと思考回路が麻痺しそうn、「回路」が麻痺ったのは脳みそにあらず、工場にある巨大なプレス機が突如「暴走」をはじめ次から次へと従業員を「捕食」する恐怖⁉︎


……なんてものはミジンコもなく、監督トビー・フーパー。毎度見る度に我思う「悪魔のいけにえ」の監督とは思えぬ「……はぁ。」なクオリティは今回も健全であります。どう見たって「自分から手突っ込んで」死ににいく被害者(こりゃ呪われてなくとも死にますわ‼︎)コワモテ刑事はフリスクの容量で胃薬食べまくるわ義理の弟とかいう怪しい霊媒師を連れて事情聴取に向かうわそこで被害者に「キミは処女か‼︎⁉︎」なんちゅー質問してんだお前ら笑

「処女の血を浴びると暴走するモノ」いやいやそしたら小学校のうんていとか鉄棒とか暴走しまくr………おまわりさんコイツです

そのままボケェーっと観ていたら途中で寝た笑ただラストはプレス機が爆発したり歩き始めたりで多少デーハーになったり(←ココで目を覚ます)「エルム街の悪魔」のロバート・イングランドが、「本家」ばりのなかなかの「クセが強いんじゃぁ〜‼︎‼︎」な役でファンには好まれるかもしれませんねッ‼︎それでは、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ……
なごみ

なごみの感想・評価

2.8
ラスト20分のギャーギャーわちゃわちゃしてるの笑ってしまった。最初の方覚えてない。笑

主役のキャラいいですね!

このレビューはネタバレを含みます

設定の斬新さとラストの後味の悪さはいいけどそれ以外はグロもシナリオもいまいち

ただ悪魔祓いがクソほどてきとーでヤケクソすぎるとこは笑った、ずるいよあんなん🤣

これだけ血塗れになりまくる機械でシーツお洗濯してて大丈夫なんか...?という心配
门田启

门田启の感想・評価

5.0
清の言う「吸血鬼」の粉挽き小屋の系譜を確かに感じた。刑事役のテッド・レヴィンは佇んでるだけでドナルド・サザーランド系の怖さがある、ロバート・イングランドより地味なのにだ。
小森

小森の感想・評価

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悪魔に取り憑かれた洗濯工場のプレス機が人間を巻き込んで出血大騒ぎ。人間って水分だけで出来てんじゃないかってくらい血が吹き出る。両足に矯正器具付けた支配人のジジイがキモカッコよかった。
Takumi

Takumiの感想・評価

3.5
かなりグロいwラストに向けてのマングラーが予想外にわちゃわちゃし出して、ハラハラした😱
1995年。洗濯工場で稼働する古く巨大なプレス機。ある日事故で女性従業員の血が飛び散ったことから不気味で血なまぐさい出来事が起き始め人がペシャンコになったり真っ二つになったりする。
原作はスティーブン・キングだけどキングは絶対こんなこと書かへんやろ、と思わせる場面がちょくちょく出てくる。トビー・フーパーらしい軽くポップな味わいがあるけど人はペシャンコになって死ぬし死にかけた地方都市の閉鎖感も漂い、これは甘いのか辛いのか両方なのかわからぬ。
『悪魔のいけにえ』の監督だけど元はこういうテイストの人なので、足をなくした強欲な悪社長とか魔術に詳しい義弟とかが出てきても怖さや禍禍しさよりキャラクター的面白味が先に出てしまうし、それは人食いプレス機マングラーも同じ。怖いというより楽しい作品、と書きたいところだけど苦い終わり方や厭な方のこぢんまり感もあるので、平たく言うと奇妙な味わいの一本。
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