うにたべたい

超電子バイオマンのうにたべたいのレビュー・感想・評価

超電子バイオマン(1984年製作の映画)
3.6
スーパー戦隊シリーズ第8作目・超電子バイオマンの劇場版。
毎年恒例東映まんがまつりにて、1984年公開作品です。
ただ、今回の戦隊ヒーロー劇場版は、通常の25分尺のテレビ放映のものと違い45分とやや長く、内容も劇場版らしいスペシャルな内容でした。
バイオマンはこれまでの戦隊ヒーローのマンネリ化を打破するため様々な試みが行われていて、この劇場版もその一つなのかなと思います。

富士湖畔で休暇を楽しんでいたバイオマンの5人は、そこで一人の少年が新帝国ギアのジューノイドの追われているのを発見する。
少年・ケイタを助け出したバイオマンたちは、彼がここで、遠くへ行ってしまった友人と約束していたこと、また、代々伝わる地図を二人で半分ずつ持っていて、一緒に小学生最後の夏の冒険をしようと約束していたことを聞かされます。
幻の城と黄金像があるというその地図を分析したバイオマンは、その地図がバイオマンの拠点であるバイオベースを指し示すものと知ります。
また、ケイタと約束をしていた少年・ヒサオは既に捕まっていると推測したバイオマンは、地図を新帝国ギアに渡さないためにも立ち上がる。
悪をさえぎる壁になれ!超電子バイオマン!!

敵は地図がバイオベースを示すものであることに気づいており、地図を巡る攻防が行われます。
通常は、ビッグスリーのメイスン、ファラ、モンスターの内の誰かがジューノイドと一緒に作戦行動を指揮してストーリーが展開するのですが、本作はビッグスリー総出演、ジューノイド5獣士も全員揃ってバイオマンに襲いかかります。
バイオマンの名のりを真似て、ジューノイド5獣士も一人一人名乗りがあって、最後ポージングするのが楽しかったですね。
また、バイオマンといえばというほど超人気キャラ、ファラキャットも3人追加したキャット軍団が登場し、際どいボディラインで靭やかに攻撃します。
ただ、個人的にはファラキャットの魅力には勝てず、キャット軍団は微妙でした。
最終決戦時にはビッグスリーとジューノイド、キャット軍団にメカクローン軍団がバイオマンに襲いかかるため、超乱闘状態になります。
戦闘シーンも爆破があって、崖の上から大ジャンプするシーンがあり、迫力満点でした。
なお、アクション時に衝撃でジュン(イエローフォー)役の田中澄子さんが脳震盪を起こすという事故があったそうです。
視聴時には気づきませんでしたが、危険なアクションシーンだということは画面から強く伝わってきます。

少年たちの冒険の最後もすごく夢のある終わり方です。
ダイナマンでメインコンテンツとなった戦隊ヒーローものということで力が入ってきたという事情あってのことと思うのですが、とてもいい作品だったと思います。