かつて名声を手にした画家フレンホーフェルは、元モデルの妻とプロヴァンスの田舎で余生を静かに過ごしていた。
一人の若い画家とその恋人マリアンヌが彼の元へ訪れたことをきっかけに、長年未完のままにしていた『美しき諍い女』の製作を再開することを決意する。
本編237分！約4時間！！！
これほど長いのはヴィスコンティ『ルートヴィヒ』以来だ😇
なんでこんなに長いのかと思ったら、そのほとんどが作品を描く映像。
ライブペインティングを見てる感覚🖌
一筆一筆に贅沢に注がれる時間。
なので、体感時間はそこまで感じなかった。
流れるような木炭や筆のタッチを重ねていくように、登場人物たちの心情がゆっくりと、静かに動いていくのを感じた。
カリカリと木炭が擦れる音や、筆のサッとキャンパスを撫でる音が心地よく感じる。
当たりをつけた次の瞬間に描き出される、美しい女の身体のラインは迷いがなく、一瞬にしてキャンパスに美が姿を表す。
愛、嫉妬、虚栄心、疑惑、傲慢さ、失望…
描き出される沢山の女の絵から、見えてくる登場人物たちの感情。
浮かび上がる過去の確執。
美しいマリアンヌを目の前にして、フレンホーフェルが描くのは身体のみ。
それは身体でもなく、肉体ですらなく、骨や魂、それすらも分解する。
その身に生まれたと思ったら、幻のように消えていく何か。
想像とは全然違うラストで、肩透かしを食らった感もあれば、見事な計算のうちに、してやられた感がラストに去来する。
奥さん役の方が、シャルロット・ゲンズブールそっくりで、彼女にしか見えない！でも声が違う！！と思ったら、母親のジェーン・バーキンだった🤭
そっくり！！！
ていうか、親子だったの初めて知った😳
今作はなんと言ってもモデルとなるマリアンヌ(エマニュエル・ベアール)が美しい😍
これに尽きる😌💕
大きな垂れ目、ブルーの透き通る美しい瞳（角度によってはグリーンにも見えたけどブルーでいいのよね？）
瞳と肌の透明感に反して、髪はダークなブルネットで、すごくミステリアス❣️
ウエストの細さに対して、大きく迫り出したお尻の膨らみが完璧すぎてうっとりする💕💕
裸も心も全て曝け出し、捧げたマリアンヌ。
登場人物たち皆んなが、感情を揺さぶられていたが、一番翻弄され憂き目にあったのは彼女だったのが、少し哀れにも感じた。
