美しき諍い女(いさかいめ)の作品情報・感想・評価・動画配信

「美しき諍い女(いさかいめ)」に投稿された感想・評価

Shizka

Shizkaの感想・評価

1.9

このレビューはネタバレを含みます

どれだけすごい画家なんだかさっぱりわからない、完成された絵画も見せない、ただ乱暴に女を扱って、宇宙だなんだと言ってる、薄っぺらいエロ同人誌の教祖様みたい。

エマニュエル・ベアールの完璧に均整のとれた裸体と、芸術家気取りの乱暴な言葉と扱いが、フィフティ・シェイズ・オブ・グレイのようなSMのようにも洗脳のようにも見える。

そして幕間が1分www 1分でなにをしろとwww

後半になるとようやく周囲の嫉妬が絡んできて、絵の完成と共に膠着状態だった2組のカップルの倦怠期を壊していく、モデルと密室で2人だけの世界を共有する秘事が濃密になるほどに、やっとストーリーが動いてきた感じはする。つまり前半はほとんど要らないってことだ。

と思ったらおわりである。完成した絵を封じ込める意味は浮気のようなレイプのようなお医者さんゴッコのような関係はなかったことにして夫婦関係を続けていく現れなのか。

一方、モデルを務めた側は内面を覗き込まれ汚されてしまった後は、別れるしかない、、、という事を言いたんだろうなあとぼんやり思う。モデルをするってセックス以上に混じり合うことなんだな。

描きたいことは分からなくもないが、説明不足だし、表現不足だし、やっぱり長すぎ。4時間の映画にしては中身がスカスカ。印象に残っているのはデッサンのシーンの長回しばかり。確かにデッサンって視姦してる感があるけどさあ。

最後のお疲れ様会みたいな雰囲気だけが、完走した観客と演者の気持ちを代弁しているようでよかった。そこだけは良かった。
Angiii

Angiiiの感想・評価

4.6
237分という時間に少し身構えもしたが全く必要でなかった。美は細部に宿るというがその"細部"が連綿に続いているような感覚。
絵画の作成される過程が具に映されているが決して冗長ではない。むしろたゆまず変化してゆく二人の関係に呼応して筆を走らせる音がまるっきり違うように聞こえてくる。「美しき諍い女」のモデルであった画家の妻の奥ゆかしく秘めたる嫉妬が何重にも味わい深い。
メッシ

メッシの感想・評価

3.4
画家が若い女をモデルに描き、その彼氏と画家の奥さんが嫉妬する話。

ってだけの事なんだけどとにかく長い!4時間って長すぎるよ。

絵を描く設定とは言いながら、そのショットの数々自体が美しく、計算されてかつ個性的で絵画のようなので目には優しい。

しかし4時間見せられても。。。
時間をかけただけに非常に印象に残ったけど面白いか面白くないかと言われたら。。

ショットは絵画のようで素晴らしいけど、絵を描くシーンでやたら長くて退屈極まった。

あとモデルになった女が奇抜でヒステリックで嫌いだな〜
登場人物の会話シーンの終わりにきまって人物が視線を移動させる(その多くが互いの顔を見ようとしてすぐに目をそらす)芝居をつけているのだが、これがアトリエにおけるミシェル・ピコリ(画家)とエマニュエル・ベアール(モデル)それぞれの視線の力強さというか真っ直ぐさとの対比になっている。

ミシェル・ピコリが絵を描き始めると面白くなる。白い紙に線や色が足されていく過程、その音の緊張感が心地よいのでずっと聴いていたい。あと、椅子のきしむ音をちゃんと聴かせてることにリアリティを感じた。人が立ち上がる瞬間、座る瞬間にそれぞれ鳴る音、「実在感」のようなもの。
ただ正直、ミシェル・ピコリをめぐる周囲の人間のあれこれについては面白いと思わなかった。ロメールくらい具体的な人間関係を、とは言わないにしても、リヴェットの抽象的な感じにどうも入り込めない。
ekn

eknの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

それが傑作になるのか誰にも分からない下書きを延々と撮る。筆が止まってノートをめくる時、画家がモデルにポーズの変更を指示した時、挑んでいる何かに二人が敗れたことをようやく悟る。(4時間観るだけでも苦痛なのに3日間も続いたのか、創作する上で重要な才能のほとんどは“根気”だなぁと改めて思う。)
画家がモデルの肉体だけでなく内面までもキャンバスに描こうと苦心するのは、絵画の素人でも想像がつく姿だったが、モデルも自分自身の内面を見つめて格闘していたのは驚いた。モデルをすることに消極的だった彼女が“美しき諍い女”に変わるまで自己を見つめた結果、“笑う”のが印象的。
画家とモデルが織り成す艶やかな共犯関係。凄い、言葉を失った。
みんと

みんとの感想・評価

3.8
芸術性漂うジャケにはじまり “ザ”なフランス臭漂う入りから既に映像に釘付け。
コレはもう作品自体が立派な芸術品だった。

4時間弱と言う長尺の殆どを描画シーンに費やし、その裸婦モデルとなったマリアンヌ(エマニュエル・ベアール)の惜しげも無く投げうった芸術的肉体にはイヤらしさの微塵も感じられない。
特にプリッと大きな美尻はまさにアート。

気がつくと老画家ミシェル・ピコリのカリカリと小気味良く心地好いペンの音と絵のタッチにひたすら魅入っていた。

強引なポージングひとつ取っても生半可な世界では無い事がよくわかる。
普段なら決して取らないであろうポーズでしかも長時間キープとなると、描く側に劣らない忍耐力を要す。そして延々と映し出される描画シーンは観る側にも根気強さを要求される。

ふと、画家とモデルの張り詰めた緊張感と創作の密室をまるで盗み見ているかの様な錯覚にもなったり、、、

老画家の妻、そしてモデルの恋人 と4人の複雑な心理を断片的に織り交ぜながら、最終的な落とし所がやはり何処かで破滅を伴うのは、芸術の世界っぽくてやけにリアルだし説得力を感じた。

ただ、現実的に捉えると
やはり芸術家の妻ってキツいなあ、、、
ピコリ追悼特集 

いつか観たいと思いつつ、ようやく。4時間(一度休憩アリ)だが、今年は海外行けないからか、南仏にいるみたいな錯覚になれて飽きなかった。

画家の筆致を疑似体験できるのが面白かった。

公開当時観てたら寝てるかもだけど。
T

Tの感想・評価

4.5
見る/見られる、描く/描かれるが連鎖するオープニングからアガる。
ぞしま

ぞしまの感想・評価

4.5
ずっと観ていられるよう。すごく良い。

関係生を強化していくことが「残酷さ」を生んでいるように見えた。
純化された(ある)運動に向かう際、そこから外れたときに残酷さが産まれるのでは、あるいは憎しみが、とか思うた。

描くことと/描かれることってとても艶かしいな、という気づきに満ちている。
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