学校から帰ってきた少年は間違えて友だちのノートも一緒に持って返ってきてしまった事に気づく。
その友だちは、ノートに宿題をしてくるのを忘れ先生に怒られたばかりだった。
少年はそのノートを友だちに返そうとするのだが、遠くに住んでいる上に場所もわからず…というお話し。
子どもの頃と言えば親や大人の言う事は絶対。
特に真面目な子どもなんかは親に逆らう事なんて到底できません。
本作の少年もそんな真面目で優しい子なんだけれど、悩みながらも母親の言う事に逆らってまで友だちにノートを返そうとする姿に自立心の芽生えを感じます。
それに引き換え、大人たちの頭ごなしに自分の考えを押し付ける姿勢はほんとサイアク!
「子供は大人の言う事を聞きなさい!」とか、「ワシの若い頃は厳しく育てられたものだ!」とか言って子どもの言う事に全く耳をかさない。
でも大人になると人はこういう風になりがち。
だから自分はこんな大人にはならないようにしようと思うと同時に、そんな大人の手から離れようとする事で子どもはより良い大人に成長できるのかもしれないなと思いました。