ついに見れました。
VHSをどうやってデジタイズしようか悩んでいたところ、なんと友人の家のビデオデッキに保存されているのを発見！！なんてラッキーなんだシメシメと震える手で再生ボタンを押すことに。。
傑作。
例えば冒頭、友だちのノートを持ち帰ってきてしまった主人公と母親のやりとりなど、自然すぎる。こういう仕草やるやる！と、子役の芝居に感心するのだが、しかし、これが子役の天性だけでなく、監督の正確な演出によるものだということが分かってくる。
とりあえず子役に任せてカメラを回し、良い感じのところを編集で抜いているというより、明らかに「芝居」をつけているのがわかるのだ。子供の動きや気持ちの揺れ動き方に対する探求が伝わってくる、お子様研究家キアロスタミ。
子供の演出どうやってんや、これ？というのが、この映画を鑑賞した後の1番の感想である。
テーマとしても、決定的な大人と子供の世界の隔たりと、「大人の都合」というものが如何に子供を振り回しているのか、が見えてくる作りとなっている。
こんな大人に自分はなるはずがない。自分に子供が出来たら、きちんと話を聞いてあげる大人になっているに決まっている。
と、子供のころ思っていた大人にもちろんなれていない、そんなあなたにオススメの一本！！
という感じ。
