TaiRa

ZOMBIO(ゾンバイオ)/死霊のしたたりのTaiRaのレビュー・感想・評価

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目ン玉ブシャーからのバーナード・ハーマン丸パクリなテーマ曲含めたオープニングが最高。

バカバカしいコメディのようでいて、意外と脚本がちゃんとしてて面白い。キャラクターの設定から行動原理まで、とりあえず筋は通ってる。主人公がマッドサイエンティストに協力しちゃう流れを丁寧に作るし、一個一個の展開が無駄なく語られる。気の利いた台詞とか分かりやすい前振りがたくさんあって機能的。こういうジャンル映画には「死体が逃げ出す訳でもないのにな!」とか「プラスチックの容器に入れといて良かった」みたいなの存分に言って欲しい。ゴア描写はどれもアグレッシブさがあって楽しい。壁に投げつけるアクションを繰り返すのも乱暴で勢いある。マッドサイエンティストが二人いることで展開が広がるのも良い。生首ゾンビの目的がスケベに終始するしょうもなさも素晴らしい。一応ゾンビものとしてのパニックを描いてるけど、前半で一人一人の死体を紹介しておくのが新鮮。ゾンビの個性が際立つ。話の解決も映画の冒頭10分の内に描かれたことの回収でキレイな作り。コミュニケーション可能なゾンビってアイディアは同年の『死霊のえじき』『バタリアン』と並んで結構早いのかな。
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